(帯惹句) チリ出身の若手はバッハも20世紀音楽もメチャウマ・・・ |
いかにもギターが上手そうな顔をしている、73年チリ生まれの若手奏者エスコ |
バールのリサイタルをお届けします。最初のバッハは一般に無伴奏ヴァイオリ |
ン・ソナタ第1番として知られる、あの名曲です(ここではイ短調に編曲)。アグ |
アド、タルレガ、アルベニスあたりの定番に続いて、20世紀の音楽にご注目を。 |
スイスのマルタンの作品は巨匠セゴビアに拒否され、作曲家は二度とギター |
音楽を書かなかったという曰く付き。同じカタロニアの作曲家モンポウっぽい癒 |
し系タイトルのアセンシオ作品は、各曲の副題とイメージが少し違う最後の2曲 |
が聴き物。終曲は、弾き終えて「決まった...」と思わずつぶやきたくなるカッコ良 |
さです。 |
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チリの作曲家のものを集めたアルバムが気に入って、このギタリストのものを |
探してみた。 |
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バッハ: ギターというより、なんとなくリュートみたいな雰囲気。ワタシはバッハ |
の聴き手としては最低クラスですし、ギターの聴き手としてもロクなもんじゃ |
ないが、いいですねぇ、古典。イタリアとかスペインとかの田舎っぽい景色に |
合いそう、なんて連想した。 |
タルレガ:全然いいんだけど、ものすごく古さを感じる。かえってバッハのほう |
が新鮮。オレおかしいのかなぁ。この5曲では⑨のロシータがかわいい。 |
アグアド: これも古めかしい。ピアノの教則本みたいだ。 |
アルベニス: ここらあたりになると、ロマンの表情が濃く、奥行きも感じる。 |
マルタン:御大セゴヴィアに言われてもうギター曲は書かなかった? そらひど |
い。べつにヘンじゃないけどね。 |
アセンシオ: モンポウの名を出している。ズバリ!この音色や流れは好きで |
す。このアルバムの中で、⑰⑱⑲が頭抜けて素敵。ご推薦の㉑と㉒は華麗 |
なテクニックの曲で聴き映えするけれど、ショパンと同じで、この手は飽きる。 |
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2000年 タルレガ国際ギターコンクール第1位優勝、とある。 |
よくはわからないが、かなりうまいんだろう。 |
そして、ギターじゃみんな有名曲なんだろうね。 |