休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

どうでもいい話(座りション、イクメン藤沢、犬)

1/13(土)
昨夜寝る前のトイレで突如思い出した。
 (この頃気になってきた回数のことではありません。トランプさんのshithole
  発言があったかどうか、とも関係ありません)
座って小便する男が、若者に限ったことだったと思うが(詳しくはわからない)、
4割近くもいるらしいということ。最近聞いて、はじめはビックリ。
こっちの子供のころを思い出しても、男子用の小便器はずっとあった。
しゃがむほうは、ボットン・トイレだったけどね、あれじゃあ小便は難しかった。
まあ、子どもにはというべきかもしれんが。
いつごろからと言えばいいのか、今ではしゃがむトイレはぐんと減り、少なくと
も家庭では男女、大小兼用の座る便器が大半。
尻などを洗う水がでたり、便座(これ新しい言葉だよな)が暖かかったり、臭い
を吸い取ったり。進んでいない国も多いらしいが、日本じゃもう当たり前になっ
たトイレ。
で、これで男が小便をするとき、真ん中の水だまりにすればいいが、そうでな
いところに落とすと、小さいハネが飛んでトイレを汚し、臭わせがち。これでは
掃除が面倒だという家人の声を受けての、座り小便増加なんだろうという。
いや、理由は想像。ちゃんと聞いたわけじゃないんだが、そんなことだね。
おれは座ってしてくれと言われたことがない。座る発想もない。なんか・・・この
ごろの若者の「心優しさ」(実はようワカラン)の表れの一端であるという気が
しなくもない。
 
たまたま藤沢周平さんの伝記的な番組をテレビで観ていたところ、目の前の
三面記事の片隅に、小菅和子さんの死亡記事があった。
偶然だ。2017年12月29日に亡くなっていたとのこと。86歳。
そのテレビ番組の中身はドラマ仕立てに再現したドキュメンタリーもので、藤沢
イクメンぶりに焦点を当てていた。(たぶん再放送)
直木賞作家にとどまらない、いまならスーパーな(古いか!)お父さんをやって
いたんだね。
ワタシとしては、一人の作品をこんなにたくさん読んだ作家はほかにほとんどい
ない。全集を手に入れて、死ぬまでゆっくり読みたいぐらい。なんてエラソウに
・・・どうせやらないけどね。
それにしても超まじめな、すごいイクメンぶりでした。ご本人はいわば謙遜の勝
った大変「普通な」方だったが、やってきたことや経験されたことは波乱万丈。
まあ、だいたいは読み知ってますけどね。イクメンの切り口はよかった。
で、和子さんは、前の奥さんが娘(展子)さんを生んでそうたたないうちに亡くな
ってしまい、だいぶんあとで、藤沢が二足の草鞋を脱ぎ、作家として独立する少
し前に再婚した相手。和子さんに趣味というほどのものはなく、いわば夫が趣味
というかただったと番組では紹介されていた。
死亡記事ではただ藤沢(小菅留治さん)を支えた、とあるのみ。(新聞・テレビ)
 

 

1/14(日)
<新聞で紹介されていた本>
伊藤比呂美/犬心(文春文庫)670円
畜犬談(「きりぎりす」所収)/太宰治新潮文庫)594円
ルンタ/山下澄人講談社)1728円
 
町田康が「ひもとく/犬の物語」として三つ挙げている。
その文章から雑に抄録してみる。
 
 犬心;何世代にもわたって積み重なってきた犬の心がある。それはどんなに
 訓練しても克服しきれない心で、人と一緒にいることが好きで自らそれを選
 び楽しんでいる犬はその心と犬心の間で揺れる。人はそれを見て切ない気
 持ちになる
 ・・・問題は犬のほうが私たちよりも遥かに早く、まるで早回しのように老いて
 死ぬということ
 犬はそう開発されたとはいえ、人間に運命を左右される。人は犬をどうとで
 もできる。・・・人の犠牲になって死ぬことが多い・・・尊いこと・・・感動的・・・
 犬は時間を持たないというが、そんなことはないように思う。・・・人間が感じ
 ている時間と よほど違う犬独自の時間に違いなく・・・山下の「ルンタ」を読
 むと・・・犬が感じている時間はこの小説の中の時間なのではないか・・・
 星の光のような・・・現在と過去が同時にあるような。ならばいない犬のこと
 を思って気が楽だ。でも涙が流れる。なぜだ?
 
てな感じ。犬はまだ反応してくれるからいい、と嗅覚や聴力に関する能力の
ことを先日書いた。(対抗馬が猫というものじゃない) けれど、言葉がないか
ら、やっぱりねえぇ、切ないというのはわかるなぁ。
早回しなんてことばに反応してしまいます。
おれはやっぱり迷惑をかけ合うイヌがいいように思う。人の勝手は承知で言
うなら、分かり合えぬままにしろ、気持ちを交錯させる時間が多いのは、犬
となのだから・・・まあそのへんだね。
迷惑をかけ合わないなら、そりゃあ猫だろう、今の世の中向き。・・・は言い
過ぎかもしれないが、ざっくり比べるならそんなことなんじゃないか。