― American Classics |
(帯紹介文から) 現代アメリカにおける最も注目されている作曲家の一人が、 |
このジェニファー・ヒグドンです。彼女の「ヴァイオリン協奏曲」は2010年のピュ |
ーリッツァー賞を獲得すると共に「パーカッション協奏曲」は同じ年のグラミー |
賞を受賞。 世界中から賞賛が寄せられ、彼女の作品は世界中で演奏され、 |
60枚以上のCDに録音されているということでもその才能は計り知れないもの |
があります。このアルバムには世界初録音の作品を2曲収録。2014年の「ヴ |
ィオラ協奏曲」は長らくの友人であるヴィオラ奏者ディアスのために作曲され |
た作品で、彼女はその時に“ヴィオラの音はとても暗くて重い”ことに改めて |
気がついたのだそうです。そのため、ヴィオラから華麗な音色を導き出すた |
めの工夫をして出来上がったのがこの作品です。2005年のオーボエ協奏曲 |
は20分程度の長さでありながら、オーボエの美しい音色を生かした聴き応え |
たっぷりの曲。アルバム・タイトルの「All Things Majestic-全ては壮大な」は |
2011年グランド・ティートン音楽祭からの委嘱作品。彼女の自然に対する愛 |
と賛辞に満ち溢れた描写的な音楽です。 |
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長いな。 |
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(1)ヴィオラの音色は暗くありません。結構高い音が多いせいじゃない? |
ヴィオラ奏者にはかなりハードルの高い立派なコンチェルトですね。それは |
ソロだけでなく、オケにとってもそうでしょうから、演奏機会が少ない。当然 |
なおのこと高いハードルといえそう。 |
(オケとソロのかみ合わないところ、あったように思うのですが・・・どうなん |
でしょうか) |
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(2)上記と全く同じことが言えそうです。 |
ブレスはそりゃあもう大変になるでしょうが、フルートの音色でもOKだね。 |
とても抒情性に満ちたものですが、そこそこ大きな音も必要みたいで、やは |
りなかなか難儀なコンチェルトでしょう。ただこちらはオケのほうはそれほど |
難しくないのではないか。 |
軽い打楽器が可愛く色を添えていて、良くも悪くもアクセントになっている。 |
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(3)“自然に対する愛と賛辞に満ち溢れた”なんてありますが、それっぽけ |
れば、そう言っておけば済むといったもんでしょう。(1)はともかく(2)だって |
いかにもそれっぽいですよ。とまれ・・・ |
⑤ドンドコドンと壮大 ⑥宇宙規模でなく地球規模の、静謐さと見事な広が景 |
りのある景色 ⑦スケルツォ楽章、激流やね ⑧大伽藍? まあそう見えなく |
もない荘厳な有様の景色の表現かな。 |
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と、ほとんどつまらないと言っているような書き方になったんだが、サウンドは |
実は結構好き。特にこの(3)。 |
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肩の凝らない楽しいオーケストラ曲です。プッツやラウスという作曲家のもの |
を最近聴いて感じたのと大きな違いはない。新鮮じゃないかもしれないです |
が、調性のある音楽だって捨てたもんじゃない。尖がった音楽とは刺激を受 |
ける部位が違う、みたいな感じですよ。 |
(自分にちょうどいい尖り方の?作曲家をなかなか見つけられないのが、ちょ |
っと悩みの種・・・、なんかいい紹介本でもないものでしょうか)
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ジェニファーさんだから女性作曲家。女性ってあまり多くないから、ちょっと珍 |
しいことではあったのですが、べつに男女のことは感じなかったです。 |
この前に聴いたクラシック系の女性作曲家ったら、もうけっこう前になります、 |
ジェルメーヌ・タイユフェールとリリ・ブーランジェ(オケと合唱の‘詩篇’がびっ |
くりするほど素敵だった)くらいだったでしょうか。 |
NHK大河ドラマ「直虎」の音楽を担当しているのが女性で、菅野よう子さん。 |
このメインタイトルの音楽など、派手でキラキラ感、カラフル感があり、しかも |
パワフルさにも不足していない。(P・ヤルヴィ指揮/N響) 日本だし主役は |
女性だし気宇壮大なドラマでもないので、広大さはないけど、とてもいい。 |
これだって、‘やっぱり女性作曲家だなあ’なんて感じる人、まずいないでし |
ょう。そんなふうになっちゃったんですねえ。 |
西欧の映画音楽なら、レイチェル・ポートマンという優れた作曲家がいます。 |
どちらかというと好みのタイプではないというか、別途取り出して鑑賞するタ |
イプではないような気がして、多分今だCDで聴いたことはありません。嫌い |
というわけでもありません。もうかなりベテランになられた。 |
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