休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

モレノ・トローバ/ギター協奏曲集・1

20171202(了)
モレノ・トローバ/ギター協奏曲集・1
Federico Moreno TORROBA(1891-1982)
(1)フラメンコ協奏曲(1962) 26:40
 ①Fandango 9:36
 ②Farruca 5:28
 ③Alegrias de Cadiz 4:43
 ④Bulerias 6:52
(2)ギターと管弦楽のための対話(1977) 31:45
 ⑤Allegretto mosso 9:57
 ⑥Andantino mosso 6:22
 ⑦Andante 6:17
 ⑧Allegro 9:09
(3)ラ・マンチャの歌(1966) 9:32
 ⑨ Jeringonza 1:50
 ⑩Ya llega el invierno 2:05
 ⑪Coplilla 1:04
 ⑫La Pastora 2:05
 ⑬La Seguidilla 2:27
(4)カスティーリャ組曲(c.1920) 9:22.
 ⑭Fandanguillo 1:56
 ⑮Arada 4:07
 ⑯Danza 3:18
  ペペ・ロメロ(g)①-④、⑨-⑬/ヴィセンテ・コヴェス(g)⑤-⑧、⑭-⑯
  マラガ・フィルハーモニー管弦楽団/マヌエル・コヴェス(指揮)
  録音;2013年7月、Sala Maria Cristina, Malaga, Spain、Tot.77:19
  CD/クラシック/協奏曲他/Ⓟ&Ⓒ 2015 Naxos
  <★★★☆>

イメージ 1
ジャケット写真がNAXOSにしてはちょっといい。
(紹介文) 最近、優れたギタリストの妙技によって、このスペインの作曲家モレ
ノ・トローバ(1891-1982)の名前も広く知られるようになりましたが、まだまだ
未知の部分が多く、このアルバムに収録されている「フラメンコ協奏曲」などは、
なぜ今までこんなにステキな作品が録音されていなかったのだろう?と首をひ
ねってしまう人も多いのではないでしょうか。それほどまでに、この曲素晴らし
いのです。もちろん、ここで完璧なギターを奏でているのは名手ペペ・ロメロ。
まさに神がかり的な演奏が繰り広げられています。指揮者としても高い才能を
持っていたモレノ・トローバはオーケストラの扱いも巧みであり「ギターと管弦楽
のための対話」ではハープやチェレスタを用いた、星のきらめきのような響きも
追求されています。こちらでギターを演奏しているのは1982年生まれの若手ビ
ンセンテ・コベス。指揮者のマニュエル・コベスは彼の兄弟です。

このかた、1910年頃に御大セゴヴィアに会っていなかったら、ギター曲なんか
書かかず、ずっとサルスエラ作曲家だったであろうという。
ワタシは今まで全然知りませんでした。
(1)これが初録音という曲。もったいない! 少々鼻につく‘アランフェス’よりよ
ほど聴きやすいですね。
いきなり冴えた元気のいいフラメンコが迫ります。カッコイイ。
が、緩徐楽章は抒情の洪水。
第3楽章で優雅な踊りのようになり、最終楽章は活気あふれるスペインという
感じになる。明るいフラメンコ・・・と言っては、言語矛盾なのかしらん。
(2)協奏はしてますが、ギターのソロが多目ですね。
はじめはおとなしい感じで、古典やバロックの風味すら感じるのですが、(1)と
似て、どんどん元気になり、おしまいのほうは結局フラメンコ!
第2楽章のAndanteはめちゃ甘。
(3)(4)
ソロのほうは、ワタシには少し物足りなかったのですが・・・車の中で、ムード
音楽になり、カミサンのおしゃべりの邪魔にはならないようでした。
それだと鑑賞記にはならんですかね・・・思い入れたっぷりに奏されるんだが、
逆に(!)ちょっと退屈かなぁ。メロディアスなものが多く、ポップスぽかったり、
カンツォーネみたいだったり。‘チリのギター’のようには聴けませんでした。
(これは後日アップします。)
ふたりのギタリストの違いも個性もまったくわかりません。
もともとギターの良い聴き手でないのを露呈した感じではありますが、これは
しょうがありません。