休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ブランカフォート/ピアノ音楽全集 第2集

20171125(了)
ブランカフォート/ピアノ音楽全集 第2集
Manuel Blancafort(1897-1987):Complete Piano Music・2
①-⑥6つの小品(1918-1919) 9:59
⑦-⑫田舎の遊びと踊り(1918-1920) 15:23
⑬-⑳親密な歌Ⅰ(1918-1920) 18:13
㉑-㉘ピアノのための8つの小品(1920-1921) 17:54
  ミケル・ヴィリャルバ(p)
  録音:2003年1月、スペイン、ハフレ、オーディトリウム Tot.61:29
  2004年/CD/クラシック/器楽曲/Naxos/輸入/中古
  <★★★★△>

                         ― Spanish Classics
〈帯紹介文〉 ピアノ独奏曲には、その楽器の持つ豊かな機能性ゆえ、絢爛
豪華・超絶技巧を究める路線がある一方、作曲者の最も身近な楽器として、
シンプルな独白を思わせる楽曲も数多く生み出されています。当盤のブラン
カフォートの作品もまさにそのタイプで、豊かな叙情性を持った楽想が、決し
て声高になることなく、常に落ち着いた風情で流れ出てきます。また、決し
て大仕掛けではないとはいえ、これらの小宇宙は極めて洗練された書法を
持ち、自然体であっても、単なる素朴さが決して売りではないことも、注目す
べきことでしょう。特にモンポウの音楽をお好みの方は、、、

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上記紹介文の最後は‘必携・必聴’だとあるのだけれど・・・
言わずもがなというか、モンポウにあまりに似すぎでしょう。
モンポウ命’、少なくともこのアルバムはそう。
初めて聴いたのが、このシリーズおしまいの5枚目。
落穂ひろいふうなものだったのでだろうか、いまいちで散漫な印象だった。
なんていうのもおかしな話で、聴くなら第1集からだったんだろう。 たしか
中古屋で見つけた(選択肢のない)ものだった。しょうがない。
モンポウ全体から受ける抒情性以外の「幅」はそんなにないように思うけ
れど、その抒情性の素敵さはちょっと言葉では表現しがたい。
ワタシにはちょっと麻薬的。でも、第三者ふうに見るなら‘似すぎ!’
ひょっとすると、このピアニストの感性もかなり反映したものかもしれない。
演奏はあまり難しくないみたいに聞こえ、めったにないことだけれど、弾け
たらいいな、なんてふっと思った。そうはいくまい。
帯の惹句は“ひそやかに奏でられるカタランの小宇宙”
今いささか喧しいカタロニア。