ペンネームJohn Lange Jeffery Hudson Michael Douglas |
マイケル・ダグラス? あらまあ、そんなのもあったんだ。 |
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<上>解説 |
名門ハーヴァード大学を首席で卒業後、医学博士となり、結婚し離婚し、 |
ベストセラー小説を立て続けに発表、映画を監督し、30歳で成功の絶 |
頂にいた―だが、次は何をしたらいい?突然目標を失った著者が選んだ |
のは、自己探求の旅だった。『ジュラシック・パーク』『タイムライン』など |
の多彩な大ヒット作品を次々と生み出す鬼才の自伝的旅行記。上巻末 |
に 村上龍との対談収録。 (「BOOK」データベースより)
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<下>解説 |
水深60メートル余に及ぶダイヴィングで、キリマンジャロ登頂途上で、ク |
ライトンは世界各地へ冒険の旅に訪れては思わぬ危機に陥った。しかし、 |
その代償に得られたものは素晴らしい自己発見と、自由な世界観への |
目覚めだった。サボテンと対話をし、チャネリング体験を重ねた著者が辿 |
り着いた心の境地とは…既成の枠に縛られない、じかの体験の重要性 |
を語る奇想天外な旅行記。 (「BOOK」データベースより) |
(1991年2月に小社より単行本で刊行、93年5月に小社ノンフィクショ |
ン文庫より刊行した『インナー・トラヴェルズ』(上下)を改訳・改題した |
ものです。)
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身長は2メートルを超える、か。ふーん・・・ |
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ハーヴァードを首席で卒業?医学博士となり? そうなんだ。そんな感じ |
がぜんぜんしない文章なんだよな。良くも悪くも、かなり素顔のクライトン |
をうかがい知ることのできる半自伝なんだ。 |
頭が高いというか、偉そうなというか、鼻持ちならないというか、まあそ |
んな傲岸不遜に体験するという態度を取りがちだけれど、でもまあどん |
なことにもぶつかって経験してみて、自分なりの考え方や収め方を学ん |
でいくところが、なにやらさすが。鼻持ちならないあいだは、このヒト、頭 |
エエンカイなと思わせるけれど、結果をうまく収める計算のある文章でも |
って、ヘンテコリンにならないところが結局面白い。そんな感じで上巻を |
読み終えた。 |
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2メートルを超えるお医者さんてのもなかなかいないよなあ、アメリカじゃ |
当たり前にいるのかもしれないけどさぁ。アフリカでだったか、同じ人間 |
だとは思われなくて、くすくす笑いの対象になったのがあったっけ。 |
‘メディカル・デイズ’の面白さは、そのあとのたくさんの‘トラヴェルズ’と |
は質が違っていて、もっと読みたいというか、もっと医者をやっておられ |
ればよかったのに、などと感じつつ下巻を読み進む。その後の文筆や映 |
画の活躍のほうが我々にはよほど馴染み深いのにね。 |
そうか、医学に携わっている間にもすでに、有名な小説をいくつもものし |
ていたんだな、あんまり大っぴらに出てこない、さらっと通り過ぎるように |
書いてあるだけ。 |
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経験の広さが半端でないと思っていたあいだはよかったのだが、、、下 |
巻後半ともなると、俄然‘胡散臭い’ものが多い。いや・・・ |
ご本人は明らかにそう思ってない。少なくとも関心は異常に高かったら |
しい。少しまとまっているところから引用すると、 |
〇意識にはまだ誰も予測していない正当な次元がある。意識の種類 |
はわたしが以前認識していたよりもかなり多様で・・・ |
〇少なくともいくつかの心霊現象は現実である・・・・ある人たちは、い |
まのところ説明のつかない方法で過去と未来の出来事について知 |
る能力を持っているという結論にわたしは達している・・・ |
〇人体と結び付けられた、いまだ理解されていないエネルギーがある。 |
これらのエネルギーは手で触れることも見ることもでき、治癒、病気、 |
健康に関係がある・・・ |
などなど。 |
でもなんでも信用しているかというとそうでもなく、こんなふうに書く・・・
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ワタシはダメでした。こんな経験ひとつもないし。今回のノーベル物理学 |
賞の「重力波」と似たような感慨しかない。 |
例えば、ヒトにはオーラがあってその輪郭を確認してみたり、つまり‘ある’ |
と‘ない’の境目が見えたりする。べつに構やしないけど、信じられない。 |
オーラを‘毛羽立たせる’なんてところがあって、アッケ。 |
えー、ある種の進化が、その種全体にバアーッと広がったとしか考えら |
れない!みたいなことをいくつも読んだけれど、それっていったいどんな |
力が働いたんだよ!なんて考えたもんだけどさぁ、なんだか不思議な‘伝 |
達方法’があって、なぜか“実際に働いてしまった”“一斉に変化してしま |
った”としか言えないじゃないか! |
そういう不思議は、そりゃあ関係ないとは思うけどね、ものの譬えですよ、 |
何かあるかもしれない、ひょっとすると実態のある心霊現象の類のような |
ものだってあるかもしれない・・・そういうの、ワタシが現実に見ても信用 |
するかどうかというと怪しいですけど。 |
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正直なところ、こうした内容と、これまで読んだクライトンさんの本(もう7‐ |
8年前にたくさんの本と一緒に処分しちゃった!)との落差は、、、比較す |
るほうがおかしいのは承知の上で、、、大きかった。 |
(ワタシャ‘能力’を退化してしまった口なのか? なんてね。) |
そんなわけで、後半は俄然エクストラオーディナリーな経験(もろ心霊現 |
象の関係のものや、過去とのチャンネルなどに代表される)が連なり、ワ |
タシはゲンナリ。読むスピードも落ちてしまって、しばしば放置。 |