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スウェーデンのかつての新興住宅街。もう新興じゃなくなってる。 |
そこへある一家が引っ越してくる。出身がペルシャ湾岸の奥さんが3人 |
目を妊娠している。 |
そのすぐそばには規則にうるさい偏屈ジジイが一人で住んでいて、なに |
かとぶつかる。最近奥さんが亡くなったらしいのだが、それにしてもいっ |
たい何だこのジイサンは、というわけだ。まあゆっくりと事情が分かってく |
る。そしてやたらと死にたがっているのですな。 |
いろんな事件やぎくしゃくとした触れ合いが積み重なってゆき、あれ?こ |
のジイサンそんなに変でもないかも、なんて思い始めつつ・・・まあおしま |
いのほうになるまで、ホントの事情はわかりません。 |
「死」がテーマなのかもしれないというのに、おしまい近くまでは危なっ |
かしいが、かなり笑えるのです。 |
もう一つのベースは純愛だし、ストーリーの構造はわかってしまうと言っ |
てもいいんだけれど、、、素敵な映画に仕上がっていると思います。 |
年寄りの話には入り込みやすくなりました。カミサンは当然のように泣い |
てましたが、ワタクシメも実はちょいと泣かされてしまった。 |
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ところで、ここは社会福祉国家として名を馳せた国ですが、今は福祉行 |
政は多く民間に下請けさせているか民営化されていて、利益追求によ |
って、ねじれたおかしな現象が起きている。それがこの映画の中にけっ |
こう露骨に出てきます。サスペンスの一端を担っている。これ、今の日 |
本じゃ(もちろん日本だけではないと思うが)かなり理解しにくいと思った |
のですが、どんなもんでしょう。 |
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原作小説がベストセラーになったものだそうで、それゆえ監督はたいそ |
う苦労して作ったもののよう。 |