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| CD、たったの3枚とはいえ大物です。 |
| いつか全部をまとめて聴くとは思っていませんでした。 |
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| 有名曲なのに好きになれない曲というものがあって、決して数少なくはな |
| い。そしてその中に好きになれないことがなぜか気になる曲というものも |
| あって、バルトークの弦楽クァルテットも実はその中に含まれる。 |
| ただこのところの経験上(つまりジジイになってから聴いてみたところ)、そ |
| うしたものがどういうものか、スンナリ聴けてしまうことが多いので、これも |
| そうなんじゃないかと期待を持っていた。 |
| 結論的には強い抵抗感もなかったものの、素敵だなあというようなことに |
| もならなかった。 |
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| 民謡的なものや民族的なもののたぎり、作曲者の精神状態やその中でも |
| いささか病的なものの発露、新しい音楽の潮流や手法への興味やその取 |
| り込み・・・ |
| 1番2番はノホホンと聴いて楽しい感じだったのが、3番4番では上記のギア |
| が1段上り、5番6番ではさらにもう1段上り、遂にはあらぬ方に行ってしまい |
| そう。 |
| どんどん変容の度が進んでゆくのだが、6曲全部で一つの作品としてまとま |
| っているみたいな感覚も持ったなぁ。 |
| バルトークのほとんどのものがごっそり詰め込まれているみたいな感じ。 |
| 5番なんかぶっ飛びのピークやろか。6番になると、ある種の軽みが加わっ |
| たためなのか、逆にとても深い海溝の淵にいるみたいな具合。 |
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| 昔はアルバン・ベルク・クァルテットといやあ、泣く子も黙る最高峰のカルテ |
| ットであると言われていたものだと記憶しているけれど、時代は変わったの |
| かな。少なくともこのバルトークの弦楽四重奏曲については、今は甘さを排 |
| し鋭く民族色が出ているらしい演奏が好まれるよう。 |
| アルバン・ベルク盤は歌い過ぎだとか美しすぎだとか。 |
| なんか怪しい、ピンとこないな、それって。 |
| 確かに民族的なもののたぎり方については物足りないと感じる人もいてい |
| いけれど、言ってみればこんなに美しくて完璧な演奏は今でもなかなかな |
| いんじゃないのか。 |
| 普遍性をすら獲得している・・・ なんてどうでしょう。 |
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| 文句を言いそうに書き始めたのに、おしまいでは推薦盤にしてしまいそう |
| だ。いや・・・何度も聴きとおせたことがうれしい。長年の宿題を、なんとか |
| かんとかやっつけたみたいな感じです。 |
| いつでも楽しめるなんて思ったらつらいからね、ということは書いておきま |
| しょう。認知症がとりついたり、激しい怒りや悲しみがとりついたりしないう |
| ちは、時々は楽しめると思います。 |
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| 夜、涼しくなってね、聴けるんですよ。 |
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