休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画「イレブン・ミニッツ」

イメージ 1

20170920(了)
映画「イレブン・ミニッツ」 11 minut 
  イエジー・スコリモフスキ監督//
  2015年、ポーランド・アイルランド合作、81分、DVDレンタル
  <★★>
(映画.com解説から) ・・・ポーランドの鬼才イエジー・スコリモフスキ監督が、
大都会に暮らす人々の午後5時から午後5時11分までの11分間に起こる様
様なドラマをモザイク状に構成した群像劇。女好きの映画監督、嫉妬深い夫、
刑務所を出たばかりのホットドッグ屋、強盗をしくじった少年といったいわくあ
りげな人物と、一匹の犬を中心に描かれるサスペンスで、多種多様な視点を
駆使した映像や都市空間にあふれる音などによって、人々の悲哀に満ちた
人生の陰影を表現。人々のありふれた日常が、わずか11分で変貌していく
様を描き出した。
〈上記解説とあまり変わらいようでもあるし、ネタバレのようでもあります。観
るつもりの方は・・・それでも以下を読まないほうがいいと思います。〉
こりゃあかなり実験的な作品なんでしょうね。
説明的に描いてもしらけそうだ。
解説にもあるように、5つほどの「状況」がぐるぐるとっかえひっかえ描かれる。
何かに収斂するとかいうようなことはあり得るとは思いつつも、全体の9割以
上が上記「状況」をひたすら煮詰まらせるばかり。「状況」同士が若干接触
るときもあったよなぁ。
このような表現が面白いのか面白くないのかはよくワカラン。
でも、やっぱりやってくるのです、カタストローフが。
カタストローフがあるかもしれないと思ったとは書いたが、5つ6つの「状況」が
そもそもどういう意味があるか、意味があるかどうかすら考えなきゃならない
ように思えたんだけどね、、、これが、どうも、、、意味なんぞないんだよね。
なのに、最後の最後に収斂とも言えないような奇妙なカタストローフを迎える。
そこまでイライラとわけもわからず観ていたこと、「状況」について考えたことを、
なんだか後悔しそうになった。(自分の考え方の傾向が出ているかも)
フンフンと流して、ワタシのように後悔などしない人になら、受けるかもね。
81分は是か非か・・・そうか、ワタシの後悔に相当するのは70分だったのか。
ん?
いや、そういう意味じゃないんだな。状況個々の11分を描くのに81分かかった
ということね。
言葉にするとOKみたいだけれど、ワタシにはOKじゃありませんでした。
最後の最後ででんぐり返っちゃって、ああそういうことだったんだ、わかった!
いや、収斂した、だ。BOMB!
で、許容できるかどうかというと、ねぇ、そうもいかんのですよ。