休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

CARMINHO CANTA TOM JOBIM

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20170910(了)
CARMINHO CANTA  TOM JOBIM
①A FELICIDADE(T.Jobim/V.Moraes)
②O QUE TINHA DE SER(T.Jobim/V.Moraes)
③ESTRADA DO SOL  com Marisa Monte(Dorores Duran/T.Jobim)
④MEDITAÇÃO(T.Jobim/Newton Mendoça)
⑤LUIZA(T.Jobim/V.Moraes)
⑥FALANDO DE AMOR  com Chico Buarque(T.Jobim)
⑦WAVE(T.Jobim)
⑧SABIÁ com Fernanda Montenegro Citação:“Canção du Exilio”
  de Gonçalves Dias(T.Jobim/Chico Buarque)
⑨O GRANDE AMOR (T.Jobim/V.Moraes)
⑩PETRAT EM BRANCO E PRETO(T.Jobim/Chico Buarque)
⑪INÚTIL PAISAGEM(T.Jobim/Aloysio de Oliveira)
⑫TRISTE(T.Jobim)
⑬MODINHA com Maria Bethânia(T.Jobim/V.Moraes)
⑭DON'T EVER GO AWAY(T.Jobim/Dolores Duran/Ray Gilberto)
  BANDA NOVA
   Paulo Jobim/violão
   Daniel Jobim/piano
   Jaques Morelenbaum/violoncello
   Paulo Braga/bateria
  CD/ボサノヴァ他/Ⓟ&Ⓒ 2016 WARNER MUSIC POTUGAL/輸入
  <★★★★△>


カルミーニョ ジョビンを歌う・・という意味ですよね。
こうしてすぐに気に入ったものは、飽きが来るのも早いのが通例なんだ
けどね、どうだろう。
ファドのカルミーニョという歌手がジョビンの名曲を歌う。合うものだろう
かと、野次馬ふうに聴いてみた・・・というのもあるにはあるけれど、そ
れは後付けで・・・実は、NHK-FMゴンチチの長寿番組で一曲かかっ
た。ひょっとして!と手に入れて何度か聴いているうちに、どの曲がラ
ジオでかかったのかわからなくなってしまった。①かなぁ。
サンバから生まれたようなボサノヴァ。サンバは、主には明るくて、モー
ツアルトのように悲しみが駆け抜けるというような感じだけれど、ボサノ
ヴァはそれをソフィスティケイトして、繊細にまろやかに、でも感情表現
はもう少し深く、というような特性かなあ。
作曲者や作詞者が自分でぼそぼそ歌うことが多く、大声を出すようなこ
とはごく少ない。
違うかもしれないが、ワタシはまあそんなふうなもんだろうと思っている。
で、(ボサノヴァだけじゃないんだが)それをファドの歌手が歌う。
びっくりでした。
今までなかった(かどうかはわからない、知らないだけかも)のが不思
議なくらい。チューハイか梅酒かなにかのCMで、意外な食べ物と「合う
合う!」と大げさに叫ぶのがあるけれど、いやもう、嘘だろう!と言いた
くなるほど、ファドの圧倒的な歌唱(‘コブシ’とか‘泣き節’にちょっと近
い)が、「少々オーバー、少々大仰」であるにもかかわらず、ものの見事
に嵌っている。
同じポルトガル語ってのもあるのかもね。
③⑥⑧⑬で、タイプの違うブラジルの歌手と合わせているのもそれぞれ
面白い。⑬はサンバで有名なかたではなかったっけ。
サウンド的にはチェロを加えて、柔らかさと深みを演出している。
チェロはボサノヴァでない曲では特に、カルミーニョさんと対話するかの
ように使われて、これもいい。
今のところ飽きは来ない。星の数どおり。
名盤じゃないかなぁ。