休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

モンサルヴァーチェ/ピアノ作品集 第2集

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20170908(了)
モンサルヴァーチェ/ピアノ作品集 第2集(SPANISH CLASSICS)
Xavier Monsalvatge(1912-2002);Piano Music・2
  ①ホアキン・トゥリーナの想い出によるアレゴリア(1982) 3:52
②-④左手のための3つの小品(1983-87) 12:33
⑤-⑪ノアの箱舟(1990) 7:09
  ⑫シューベルティアーナ(1993) 2:21
  ⑬秋の牧歌(1994) 2:13
  ⑭ミロンガ(1996) 2:11
  ⑮ヘネラリフェでの即興曲(1996) 2:07
⑯-⑳5つの自由な鳥の歌(1997) 7:01
  ㉑子守歌(1998) 1:27 世界初録音
  ㉒オーリンクスの朝の歌(1999) 5:36
  ㉓即興の要約(2001) 1:48 世界初録音
㉔-㉖アルバイシン協奏曲(1977) 20:20
  ピアノ;ホルディ・マソ
  グラノジェルス室内管弦楽団/指揮;フランシスコ・ギジェン(㉔-㉖)
  録音;2008年5月&10月(㉔-㉖)、スペイン、ヤフレ&グラノジェルス 69:25
  CD/クラシック/器楽&協奏曲/Ⓟ&Ⓒ 2010 Naxos 8.570756/中古
  <★★★☆>

(帯) 新古典主義印象主義、そして独自の感性
    これらが結合して生まれた特異なピアノ曲たち
(帯紹介文) 20世紀の最も重要な作曲家の一人、モンサルバーチェの
ピアノ作品集 第2集です。第1集(8.570744)が彼の初期の作品を収録
していたのに対し、こちらは後期の25年間の作品を集めたもの。極め
て興味深い曲が並んでいます。左手のための作品や技術的には比較
的容易なのに、実は凄く表現が難しい「ノアの方舟」、などこの作曲家
の自由な感性を存分に楽しむことが可能です。「5つの自由な鳥の歌」
は最初「かごに入れられた5羽の鳥」というタイトルが付けられていたと
のことですが、作曲家自身が変更したのだとか。フランスの先人メシアン
の影響も強く感じられる作品です。
けっこうしっかり紹介されている。
特に初めの2行なんて、そのまんま。
と、つまらなそうに書いているように思われるかもしれないけれど、実は逆。
とても魅力的だった。
こう書いては失礼なんだが、第1集とは人が変わったみたい。
ソロは作曲年順に並んでいる。
緩徐な部分は、モンポウドビュッシーの暗さや憂鬱に似た質のものがいく
つか。
てきぱきした部分はどう言えばいいんだろう、うまく表現できないんだが、相
当鋭い刃物のよう。独自のあたらしい書法にたどり着いていたとでもいうよう
なかんじかな。あるいは書法じゃなくて、空気感みたいなものかも。
もっともコンチェルトは少々ミョウチクリン。どのソロの曲よりも前の作。若々し
く初々しい。気負いがあり、尖がってもいるが、どこかダサさがある。よく言え
ば風変わりなアイデアサウンド。オケはごく小さい。余り共感できたとは言
いにくいなあと思いつつ、こう表現することでやや近づいた気がした譬えは
・・・なんかねえ、メシアンに似ている気がしたんだ。どうだろ。
  (なんだ、紹介文のおしまいに書いてあるじゃないか!そう思って聴けば
  鳥の声のほか、メシアンサウンドがあちこちでしていたみたいだ・・・)
うん、気分変わった!いいね、これも! なんてね。単純。
素敵な作品群でした。
   第1集は何年か前に聴いた。
   今回聴き直してみたけど、この第2集のほうがはるかにいい!