建築家・建築史家の藤森照信さんのつぎに切り取っていたもの。 |
特に理由はなかったんです。名前はよく知っていても、ご本人のことなん
ざほとんど知らない。でもね、同じ 団塊の世代ですし・・・ ハハ。
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前半の主な調子は、いかに純文学のほうに未練たらたらであったか、みた |
いな感じ。 |
17年にわたって書き続けて、大水滸伝シリーズ(全51巻+読本)を終えた |
あと、1年はぼーっと過ごして、次の「チンギス紀」にすでに取り掛かられて |
いるようです。 |
考えてみれば、50年間、男がいかに生きて死ぬかという話ばっかり |
書いてきたんだな。① |
という感慨がなかなか重たい。原作があるとはいえ、異常な量! |
男っぽい方だろうとは思ってましたが、もっと嫌味な感じだろうとも思ってま |
して、それが、まあほとんど覆っちゃったと言ってもいい。だからメモッてみ |
る気にもなったんですが.ね。 |
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⑪‘北方水滸伝’の途中での逸話が面白い。 |
上手く書けた人物が、原本と違った死に方をしたりする。そういうことは時々 |
起きてしまった。そういう魅力的な人物が死期を悟る(読んでいるものに感 |
じられる)ような具合になってきて、サイン会などで、読者(女性)が・・・ |
目に涙をためて、「鮑旭(ホウキュウ)はもう死にますよね」という。答え |
を言いよどんでいると、「覚悟はできてます。ただ、病死だけはやめ |
てください」と訴える。 |
結局病死にはしなかった。病気をおして戦場に立ち、雄々しく死ぬことにな |
ったんだとさ。 |
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⑫ここで内藤陳さんや「深夜+1」、その客たちが出てくる。懐かしい。北方 |
が名作だという「満州国演義」(全9巻)をものした船戸与一とのエピソードに |
はグッときました。 |
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⑬団塊の世代のこと。さんざん学生運動の参加していた割には、突き放した |
見方をしている。感覚的にやっぱり近い気がする。 |
もっとも、、、落とし前を付けたとは思えないなあ・・・ |
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洪水を書いていて、それはいい出来だったが、実際に震災が起きて、体の |
震えが止まらなかったそうな。17年の執筆中の唯一の嫌な思い出だって。 |
10年にわたる純文学との苦闘 |
があったけれど、 |
総じて面白い作家生活を送っていると思いますよ。 |
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ワタシはハードボイルト系をたった一冊だけ読んだことがある程度。 |
水滸伝を一時読もうと思って、何冊か中古を買いためたものの、そのまま今 |
に至って、読んでません。51巻ともなるとね、そりゃあ論外。無理、無理。 |
でも、親しみがわきました。
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