休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショジオ日本版 2017年7月号 1/2

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          ※今月の表紙;燃え上がるように赤く染まった空と海に、氷塊の
       白さが際立つ。ここは南極半島に近いルメール海峡だ。南極
       半島周辺では海水温や気温が上昇し、沿岸部の氷が崩れて
       海へと流れ出ている。      (写真=カミール・シーマン

ナショナルジオグラフィック日本版 2017年7月号
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【特集】
①特別レポート;南極の氷と海
 南極大陸の氷が解けている。今後、海水面が上昇すると予測されている
 が、状況はどこまで深刻なのか。パート1では、氷の現地調査に焦点を当
 てる。パート2では、氷の下に広がる別世界を旅してみよう。
・パート1 崩れる氷の大陸:
 南極大陸に降り積もった雪が、長い年月をかけて厚さ3キロ以上もの氷
 床を形づくった。しかし、地球温暖化が進み、沿岸部の氷河から氷が海
 に流出するペースが加速している。南極の氷の融解によって、2100年ま
 でに世界の海水面は1メートル余りも上昇する可能性がある。
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   (庇の部分のでかさがはんぱでなかったりする⇒巨大な浮氷)

・パート2 氷の海の生命:
 朝、南極大陸アデリー海岸にあるフランスのデュモン・デュルビル基地
 から歩いてダイビング地点に着くと、前日にドリルで開けておいた穴に
 氷が薄く張っていた。この穴は、厚さ3メートルの海氷を貫いている。
 人間1人がやっと通れるぐらいの狭い穴を通って潜水し、めったに見ら
 れない不思議な生き物たちを撮影した。

②ハチドリ 究極の飛翔術:
 鳥のなかで最も小さな体をもち、肉眼ではとらえきれない速さで飛び
 回るハチドリ。その高度な能力の秘密を解き明かそうと、最新の技術
 を使った研究が進められている。

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 (ひっくり返すと、何か混乱して、少しの間そのまんまだそうな。
 体重測定。それにしてもかわいいというか、ちっちゃい。2グラ
 ムない!)
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 (打ち上げでも揚力が得られる。ホバリングはもちろん、後退もできる。
 秋に日が暮れて薄暗くなっても飛んでいるスズメガも、思えば猛烈
 なスピードの飛翔だよな。きっとあれに負けないんだろう。ヤブヤンマ
 を捕獲するのも暗くて結構難しかったけど・・・、スズメガやオオスカシ
 バを捕獲しようなんて、普通考えないもんねぇ)

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 (翼の75%が手。まあ言ってみればそれだからこそ、とんでもない
  飛翔ができるんだろう。)

   7月号/2017年6月30日発行/日経ナショナル ジオグラフィック社


(感想・・・)
①南極の氷と海
<パート1>:
  ・・・海面の上昇は2100年で止まらない。(略)太鼓の海岸線を調べた
  研究から、今よりもわずかに気温が高かった12万⑤000年前には海岸
  が6.5~8m高かったことがわかっている。大気中の二酸化炭素濃度が
  現在と同程度だった前回の時代(約300万年前)には、世界の平均気
  温は2050年の予測値とほぼ同じで、海面は今より21mも高かった。し
  かし、グリーンランド西南極の氷床が崩壊しても、海面の上昇は10m
  程度にとどまるととみられている。
   最悪の事態を考えるために、研究者が目を向けたのは東南極だ。こ
  こには、地球上の氷の4分の3以上が存在する。
この章でいきなりいろいろ脅かされた。解けるメカニズムとスピード。
こんなふうに科学がしっかり迫りつつあるにもかかわらず、科学的に実態
把握することはある程度できているのに、50年、100年単位という言い方に
なるので、不確実性が高いと思われがちな分、政治問題化しやすい、ある
いは政治的に否定されがちだってこと。

<パート2>:
   海に入る準備を終えると、身に着けた装備の重さは1人当たり90キロに
  もなる。潜ってからも動きにくいことこの上なく、泳ぐのはほぼ不可能だ。
  数センチほど露出した頬の皮膚は、あっという間に感覚を失い、時間が
  たつにつれて、水の冷たさがスーツや手袋の中に伝わってきて、刺すよ
  うな痛みがどんどん強くなる。潜水が終わりに近づき、上昇の途中で減
  圧のために水中にとどまっている間は、この苦痛を紛わすものを必死に
  探す。
   ようやく氷点下の海からはい出しても、なかなか立ち上がれない。頭が
  うまく回らず、装備を外すことさえ考えられない。皮膚は硬くしわだらけに、
  唇や手足はむくんでかじかんでいる。だが一番つらいのは、体が温まり始
  め血行が良くなってきた頃の痛みだ。最初の潜水から4週間たつと、暖
  かい場所にいても爪先の感覚が戻らなくなった。神経が回復するのは、
  ヨーロッパに帰ってから7ヵ月後のことだ。
4層構造の潜水服などの準備に1時間かけ、氷点下1.8℃の海に入る。
なんでまたそんな過酷なところへと思うのは素人で、要するに美しさに抗しき
れないからだという。(この行為自体は環境問題じゃないんだ)
②ハチドリ 究極の飛翔術:
進化ってものを猛烈に感じさせる生き物の一つやね。南北アメリカ大陸にのみ
いて、アンデスに多いらしい。(あれ?アメリカ大陸だけ?)
大きいので20グラム、小さいのになると、たったの2グラムに満たないものまで
いる。オオスカシバと(つまり昆虫と)どんだけちがうんや!てなもんだ。
ところがこれが、フツーの鳥のミニチュアなんかでは全くない。翼その他いろん
なことの速さが半端でなく、脳まですごい。昆虫の特殊な脳とは違う。あんまり
すごくてみんな紹介したくなるけれど、そうもいかない。ほんの一部だけ、、、
ところで、ナチスが研究していたんだって。ホバリングできるヘリコプターの開
発に役立てようとしていたんじゃないかという。で、それはいろんな学者、いろ
んな研究と同じように、米国が引き継いだとさ。オスプレイにも連綿と繋がって
るわけや。