休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ミケランジェロ・プロジェクト』

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20170718(了)
映画『ミケランジェロ・プロジェクト』 The Monuments Men 
  監督・製作・脚本・主演;ジョージ・クルーニー//マット・デイモン/
   ケイト・ブランシェット/ビル・マーレイ/ジョン・グッドマン/
   ジャン・デュジャルダン/ボブ・バラバン/ヒュー・ボネビル
  音楽:アレクサンドル・デスプラ
  2014年/米映/118分/DVDレンタル
  <★★★>
第二次世界大戦も後半、ノルマンディー上陸作戦が成功したあたりで
活動を開始した歴史的建造物の保護や美術品救出作戦の一団(小隊
の規模)の活躍を描いている。ノルマンディの戦いの直後にその浜へ
上陸して話はスタートする。
戦争ものなんだが、中年から老年台の美術関係者のグループなので、
アクションらしいものはほとんどないし、雰囲気なんかも切羽詰まった
感じがない。どこかのほほんとしている。炸裂する銃弾はちゃんとリアル
なんだけどね。
大統領の命をうまく取り付け、それなりの階級をもらって、フランスから
ドイツへの最前線で、ああでもないこうでもないと知恵を尽くす。
ドイツ軍の強奪した美術品の数が半端でない。何十万点とか何百万点
とか言っていた。
それをヒットラーは、何か所かに集中的に隠させ、ヤバくなったら焼いて
しまえという指示を出していた。終戦が近づくと、救出班には時間が無
くなるということで、逆に困ってしまう状況が大きなサスペンスの一つ。
焼かれてしまった美術品の中には、今ではもう存在しない貴重な作品
がごろごろあったことがわかるが、救い出せたものも多く、意義のある
活動だったと思う。ワタシでも知っている名画、彫刻がいくつかあった。
人気のフェルメールも2点ばかり見えた気がする。危なかったんやねぇ。
グループの敵はドイツ軍とヒットラーのみならず、盛り返して勢いづくソ
連軍。
以前の学習ではソ連軍の強奪も相当なものだったはずで、今はロシア
の有名な美術館に、入手経緯を隠した大傑作がわんさか陳列されてい
る。NHKなんかがそうした宮殿の美術館を美しく映して放送したりするも、
美術品の出自には触れない。ロシアだって、北方領土と同じで、返す気
はない・・・ ととと、そっちへは行かないつもりでした。
実話だそうですね。
だからついでに見つけたものなんかも、本当の話なんだろうなあ。
楽しい作品でした。
残念ながら、器用なデスプラの音楽がいまいち冴えていなかった。映画
の成否にも少し影響があったんじゃないか、、、