| 苦手にしている“映画のための映画”“映画をネタにした映画”なんだけど |
| ね、監督が奇妙な立ち位置にいる作品で、ヘンかもしれないが、違和感 |
| のようなものに付きまとわれ、にも拘らず結局おしまいまで観てしまった。 |
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| (映画.com解説から) 「耳に残るは君の歌声」「オルランド」などで知ら |
| れるイギリスの女性監督サリー・ポッターが自身の経験をもとに、有名 |
| タンゴ・ダンサーとの愛の物語をつづった大人のラブストーリー。新作 |
| 映画の脚本を執筆中の映画監督サリーは、気分転換に出かけたパリ |
| の街でタンゴの舞台を見る。そこで出会ったアルゼンチンの有名ダン |
| サー、パブロ・ベロンの情熱的なダンスに心を奪われたサリーは、パブ |
| ロから1度だけレッスンを受けてタンゴの魅力にとりつかれ、自らブエノ |
| スアイレスを訪れてレッスンを重ねていく。やがてサリーと再会したパ |
| ブロは、彼女が見違えるほど上達していることに驚き、本格的なレッス |
| ンを続けながらダンスのパートナーとしてステージで踊ることを提案。レ |
| ッスンを通してパブロへの思いをますます募らせていくサリーに対し、 |
| あくまでもプロとしてのダンスを求めるパブロは2人の関係に境界線を |
| 引こうとする。ポッター監督と本作が映画デビューとなるパブロ・ベロン |
| がそれぞれ本人役を演じた。97年製作・公開。16年、デジタルリマスタ |
| ー版でリバイバル公開。 |
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| ‘大人のラブストーリー’っていう表現は気に入らないが、この解説、その |
| ままじゃないか。というか、書きすぎな気がする。 |
| 時々カラーになる。作られていない映画の断片に当たるもの。 |
| そのほか(大半)がモノクロであるせいもあるだろうが、カラーの部分が |
| 異常なほど鮮やかに見える。網膜に残る。(嘘。脳に、だ) |
| ほとんどがモノクロである意味は、鈍感/無粋なワタシにはよくわからな |
| いが、自身経験とフィクションに基づく夢物語の芸術的再構築にはこれ |
| のほうがいいと思われたんでしょう。 |
| こう言っては何だが、踊りとしてのタンゴってのはエロティシズムやそれ |
| にまつわる感情や状況などを、いわばソフィスティケイトしたようなもの。 |
| 基本、そう見せないように男性がリードするんやね。 |
| それを女性の眼で。 |
| この方でなければ考えつけない状況下での、たいそう技巧的な映画な |
| んじゃないか。 |
| そうそう、監督の踊りのレベルは映画自体にもかかわっていて微妙な |
| ところが要求される。とはいえ踊りは(特訓されたろうが)もともとお上手 |
| だったのですな。 |
| シチュエーションこそが主役で、この映画内でのタンゴは音楽としては、 |
| そんなにすごみはないし、踊りにについても多分そうなんだけれど、映 |
| 画には十分だったみたい。(ワタシは引っかかり続けていますが) |
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| タンゴは結構好きな音楽ですが、ピアソラがいなければそうでもなかっ |
| たかもしれない。 |
| なんとなく埋もれかけていたピアソラが、いろんなところで取り上げられ |
| るようになった。同時多発的、というのでもない、かなり時間はかかった |
| 印象。 |
| だからピアソラだけが功労者というわけでもないだろうが、ピアソラのお |
| かげで、タンゴによる表現のキャパがぐんと広く深くなり、世界中の人に |
| 聴かれるようになった・・・(と思ってます)。 |