休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

アバド/シカゴ/バルトークPコン(CD1-8)

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ABBADO CHICAGO SYMPHONY ORCHESTRA
〈CD1-8〉
バルトーク 1881-1945
(1)ピアノ協奏曲 第1番 Sz.83(1926/1929)
    ①9:10 ②7:53 ③6:22
(2)ピアノ協奏曲 第2番 Sz.95(1930-31)
    ④9:40 ⑤11:48 ⑥6:07
       ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ
       録音:1977年2月 51:00
       <★★★★>

こんな8枚組セットものが手に入りました。
平均30年前の録音ですが、このコンピレーション自体は新しい。
ワタシにとって、主役はシカゴ交響楽団でしょうか。
ライナーが振っていた時、シカゴ響についてなんとなくファンになった。
なんたって若い時のことですが、きっかけは「悲愴」と「弦チェレ」。
マルティノンもショルティも良かったですね。
それをアバドが振ったものだけを集めてある。当然だがCompleteじゃな
い。初出時にフィルアップされていたものを、カットしているものまである。
〈CD3〉と〈CD6〉。ちょっと納得できんのですがね。
さて、普段なら手に入れて聴いてみようと思うことはまずしそうもない曲
がいくつも入ってます。
たまにはいい。ぽつりぽつり聴いていきましょう。
〈CD1〉
煮えたぎるような民族意識、恨みや憤怒をたくさん含んだ情念を、ガンガ
ンたたきつけてくる協奏曲。
その気がふれんばかりの激しさは、バルトークの性格の、あるいはビョー
キの、かなりのものを表わしているんでしょうね。すごいわ。実際に気が
ふれているわけじゃない、至って理知的なんですけどね。
弦楽四重奏と同じように、これらの曲は、これまで敬遠してきたもの。
でも今は思った通り平気になっていました。ほとんどカッコイイとすら感じ
る始末。
1936年のいわゆる『弦チェレ』は、変な言い方だけど、これらのような曲
想を人気やお金のためにうんと聴きやすく作り替えたわけだ。
ポリーニもオケもスマートかつ強靭。しっかり気が入ってまっせ。
これまでちゃんと聴いてこなかった弦楽四重奏、挑戦してみるのもいい。
                                       (6/26)

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