休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショジオ日本版 2017年5月号

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20170526(了)
ナショナルジオグラフィック日本版 2017年5月号 
<特集>
1)天才 その条件を探る
   アインシュタインニュートンミケランジェロ・・・。並外れた知性や
   才能をもって生まれ、世界を変える人たちがいる。さまざまな研
   究結果を基に、驚異的な頭脳の秘密に迫る。
2)エジプト初の革命家 アクエンアテン
   宗教や芸術、政治の大改革を断行した結果、伝統を重んじる人
   人によって歴史から葬られようとした古代エジプト王。だが、変化
   の時代を迎えるエジプトで、再び関心が高まりつつある。
3)英国コットランド 荒れ野の未来
   「ムーア」と呼ばれる荒れ野は、英国スコットランドを象徴する景
   観だ。社会階級や文化、自然のあり方をめぐる論争の渦中で、
   その未来は混沌としている
4)インドのフラワーマン
   インド、コルカタの市場で見つけた、色とりどりの花を運ぶ男た
   ち。屈強な体で繊細な花を取り扱う姿は、不思議な魅力をた
   たえている。
5)戦火に苦しむ中央アフリカ
   中央アフリカ共和国は豊かな資源に恵まれた国だ。だが、その
   恩恵を享受するどころか、国は戦火に苦しみ、破綻している。
   機能を失った国で、人々は何を思い生きているのか?
<コラム>
VISIONS/世界を見る
   バッタの大量発生
写真は語る
   キタキツネを追いかけて(井上浩輝)
EXPLORE
   本物そっくり、生き物の3D画像
   タコみたいに軟らかいロボット
   レントゲン写真で作った海賊盤
   海底でワインを熟成
   見過ごされる淡水の魚たち
   古代の顔料で指紋を検出
生命をつなぐ
読者の声
もっと、ナショジオ
テレビでナショジオ
次号予告
日本の百年
   馬を使ってサトウキビ搾り
   5月号 2017年4月30日発行/日経ナショナル ジオグラフィック社

(1)天才・・・
天才の天才たる所以を解き明かしたい!と考える人は多いんだよ。
人類の未来に何か役に立つことが見つかるといいね。
フィラデルフィアのムター博物館には、かのアインシュタインの脳の
切片46枚がスライドガラスに収められて展示されているんだって。
けっこう知っているジャズ・ピアニスト、キース・ジャレットほとんど天
才として(?)出てきて、彼が即興演奏するとき脳はどうなってんだ、
なんてことを調べられたりしている。でもねぇ・・・
左右の脳の間の連絡がすごいらしい、なんてこと以外は、あんまり
「驚異的な頭脳の秘密に迫」り得ていないみたいでっせ。
(2)アクエンアテン・・・
妻がネフェルティティ、息子がツタンカーメン。権勢を誇ったが長らく
不遇をかこっていた。それが今また脚光を浴びているらしい。革命
家~「変革」がキーワードなのかな。
人気は上がっているものの、アテン博物館は10年たっても未完。
建設中というより、中断や停電ばかりで、なかばほったらかし。計
画が始まってから革命やクーデターが起き、二人の大統領が失
脚。要するに政情が不安定であり、経済情勢が上らないからだ。
博物館の学芸員は若いプロばかりで、いるんだがやること(やれる
こと)が何もない。
アクエンアテンについては研究が進まずわからないことばかりなの
に、国を再び偉大なものにするためのプロパガンダとして持ち上げ
られている、ということらしい。
この頃あまりニュース種になっていないエジプト、、、すでにシリア
難民を100万人単位で受け入れているんだよね、確か。そりゃ博
物館にさくお金はないでしょう。
(3)スコットランドの「ムーア」・・・
土地改革法が成立したことで、「ムーア」を維持してゆくのが難しく
なった、さてどうしたものか、という余計なお世話ふうなお話。
もともとその多くは森林だったが、貴族がやるヘラジカやライチョウ
の猟など(伝統だとか文化だとか言っている)のために伐採し、ヘ
ザーや草っぱらの土地になった。文化が育んだと言ったって要は
人工的なもの。(「乾いたムーア」。「湿ったムーア」のことはよくわ
からん。泥炭地でもないんだね。)
*日本の「里山」だって、、、もちろんあんなもの本来の自然なん
  かじゃない。人の手を加えに加えて維持してきたもの。言葉で
  は近いものみたいだ。でもまるで似て非なるもの・・・ そりゃ
  違った文化、違った目的だけどさ。
法律がどんなものかよくわからなかったが、管理できなくなって
「乾いたムーア」の4分の1以上が失われた云々。
管理ってのはつまり焼くんだ。それをしないと森林におおわれてし
まう。今やこの景観もライチョウの猟も観光資源。
いいじゃないか!と言いそうになるが、そりゃまあ考え方しだいだ。
独立をからめて、ね、よう考えなはれ。
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      (鹿の角の写真についているコメント)
     2435頭分の雄ジカの角で飾られた、マー・ロッジ・エステートの宴会場。
     1890年代に英国貴族のファイフ侯爵が社交場として建てたもので、
     猟期の終わりに猟場の管理者や使用人たちの労をねぎらう宴会
     が近年まで開かれていた。現在は結婚式場として使われている。
     〈これが「文化」ちゅうわけやね〉

(4)フラワーマン
花売りの男たちの写真がヘンテコリン。紹介する気起きず。
(5)中央アフリカ共和国
カメルーン、チャド、スーダン南スーダンコンゴコンゴ共和国
6か国に囲まれている。あの南スーダンにも接しているんだ。
ぜんぜん知らない国。
力の入ったルポルタージュではありましたね。
イスラム教徒を主体とする反政府勢力(「セレカ」など)と、キリスト
教徒の居住地区から「セレカ」を追い出すために組織された「反バ
ラカ」のドンパチ。何年もやっている。さあ、人々は何を思っている
んですか。同情はするけれど、厚くは無理だよ。
地下資源は豊富なんだが、その他いろんな事情も加わって、国と
しての体をなさない。
希望というほどのものも見せてもらえたわけではないけれど、スポ
ーツでは対立が溶ける瞬間もあるようだ。それだけだったな。