休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショジオ日本版 2017年4月号

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20170506(了)
ナショナルジオグラフィック日本版 2017年4月号 
【特集】
①テクノロジーで加速する人類の進化 
   歩く代わりに車に乗り、記憶をインターネット検索に頼り、遺伝子
   を編集できる技術を手にした現代人。この先、人類は自然淘汰
   ではなく、科学技術によって“進化”してゆくのか。
イラク IS の爪痕
   過激派組織「イスラム国」(IS)の支配下にあったイラク北部の都
   市モスルで、奪還作戦が始まった。戦火の迫る街から避難する
   市民たち。その証言で、ISの残虐さが改めて明らかになりつつあ
   る。
エチオピアの草原に生きるゲラダヒヒ
   豊かなたてがみと赤い胸元が目を引くゲラダヒヒ。現生のサルと
   しては唯一、草を主食とする。生息地であるアフリカ東部の草原
   は、住民が生活のために守ってきたものだ。
④解け出した氷の下の歴史
   米国アラスカ州の先住民ユピックの精神を映し出す遺物が、温
   暖化で解け始めた凍土とともに、失われつつある。
パキスタン 辺境の地で
   伝統が息づく山岳地帯、ゴジャール地方。最新技術と教育の恩
   恵を受けた若者たちが、新たな時代を築き始めた。
⑥誰もいない世界
   人類がいなくなったら、私たちが暮らす街はどうなるか? 二人
   の米国人女性アーティストがミニチュアで表現した。
【コラム】
●VISIONS 世界を見る
●撮っておきの瞬間
●写真は語る
   ツンドラキッズ 遊牧民の寄宿学校で
●EXPLORE 探求のトビラ
   押し寄せる海ごみ
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      お宅訪問、世界の水事情
●生命をつなぐ
〇読者の声
〇もっと、ナショジオ
〇テレビでナショジオ   
〇次月予告
〇日本の百年
       2017年3月30日発行・発売 日経ナショナル ジオグラフィック社

テクノロジーで加速する人類の進化;
来るところまで来ているんだということがヒシヒシ感じられる。強烈。
抜き書きしようかと思ったが能力なく諦め。章分けふう小見出しと写真
のタイトルだけ並べてみる・・・
・スペインのバルセルナで、サイボーグに会った。名前はニール・ハー
 ビンソン。グレーのシャツと細身のパンツに黒いコートを羽織った姿
 は、地元のおしゃれな若者といった印象だ。ただし、一風変わった特
 徴が一つ。金髪頭から、黒いアンテナが延びているのだ。
・これまでの進化を振り返る(この章がスゴくインパクトあり!)
  1万2500年前・・・ 高地で暮らせるようになる
  8000年前・・・ 砂漠の気候に適応
自然淘汰には時間がかかる
  現在・・・ テクノロジーで進化に対抗
  現在と近未来・・・ 望み通りに進化する人間
体外受精で天才児をつくれるか
  近未来・・・ SFが現実になる
・ゲノム編集はどこまで許される?
  遠い未来・・・ 地球人が火星人になる日
・融合する人体と機械
そう。劇的な進化の歴史とこの先の見通し。こういうものを読みたい。
いや・・・読みたくないのかも、ナ。
最近何かで人類の進化はもう止まっちまったという意見があることを
知ったが、ここでは人類はまだまだ進化するという前提。しかもそれ
を早めないことには我慢できん!
締めくくりは、こういうしかないようなものだが、これだけは引用すると;
  ・・・人の暮らしは、どこまでが生物本来の営みで、どこからがテクノ
  ロジーによるものか、区別がつきにくくなった。人間はいったいどこ
  に向かっているのか。まだ行く先はわからないが、元いた場所とは
  違うどこかに向かって、人類がすでに足を踏み出してしまったことは
  たしかだ。
ページの周りに、誰がこしらえたんだか、アイコンが並び、‘その’進化
の意味のようなものを説明している。これもなかなか面白かった。
イラク IS の爪痕;
いかに残虐かわかっただろうという。具体的にどう残虐か、書いてない。
いやいや、バグダディの残虐や狂気を疑うわけじゃない。そうでないわ
けがないと思っていたわけだし。
  背筋が凍るようなISの主張は、パレスチナ人のイスラム学者アブド
  ラ・アッザム(故人)の次の文章に集約される。「名誉と尊厳は、敵
  を傷つけ殺すことによってのみ築かれる。地上のすべてのイスラム
  教徒は、ジハードを放棄した責任と、銃を捨てた罪を背負わなけれ
  ばならない」
ビンラディンがいわば「遠くの敵」を標的にしてきたのに対して、バグダ
ディの顕著な傾向は「近くの敵」を標的にしがちであることだとか、「自
己嫌悪」や‘仲間に向けられる殺意’など。陰惨極まりない。
これだけ取材するのも大変なことなんだろうが、でも知りたいのは、ISを
今はどれほど抑え込んでいるのか(いないのか)。
‘戦果’は聞かされているものの、100%近く抑え込んでしまえるものとは
違う。この先はどうなんだろう、‘超党派的な討伐隊’の予測とか。
終わりはないように思えて仕方がない。
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右下のコメント: ティクリート近郊の町アラムの交差点
付近にある記念碑。ここで公開処刑された11人の男性
をしのんで建てられた。イラクではISの残虐行為の犠
牲者を悼むため、多くの記念碑や立て看板、ポスター、
アート作品などが作られている。

エチオピアの草原に生きるゲラダヒヒ
前回に取り上げられていたスラウェシ島の「自撮りするクロザル」に続い
て、ヤバイ状況のサルの話。
エティオピアの高地草原にだけ住む、珍しい草食のヒヒ。すでに絶滅した
その仲間は、かつてはアフリカ南部からヨーロッパ、インドまで生息して
いたという。
同じだ。あとは人類しだい。
解け出した氷の下の歴史
氷中やツンドラの中の遺跡が失われるとか、海水面の上昇によって、あ
ちこちが困るとか書いている。
そういう遺跡に拘るなんてのは、ちょっとオモロイかもと思ったが、なに、
米国に限ったことなんかであるわけがない。いくつか外国の例にも触れ
ているものの、これはアメリカの雑誌なんだなあという感じ。
パキスタン 辺境の地で
とんでもない辺境の地における少数民族の短い紹介。
でも、もう未開じゃない。未開なんてもうないんだというところだけれど、
グローバリズムという言葉の意味するものに達するには、まだまだナシ
ョナリズムなんていうような言葉の意味するものがたくさん横たわる。
誰もいない世界
特に面白くありません。