休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ボーダレス ぼくの船の国境線』

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20170419(了)
映画『ボーダレス ぼくの船の国境線』 Bedone Marz/Borderless 
  監督&脚本:アミルホセイン・アスガリ//アリレザ・バレディ/ゼイナブ・ナセルポア
  2014年/イラン映/102分
  <★★★★>
(映画.com解説から) 過酷な環境下で、たくましく生活をする子どもたちの
姿をリアルに描いたイラン映画。緊張関係にある国境沿いの立入禁止区域
内に放置されている朽ち果てた船に、ひとりの少年が寝泊まりしていた。少
年は川で採った魚を金に換え、孤独ながらも静かな毎日を送っていた。しか
し、ある日、反対側の国境から闖入者がやってきた。 闖入者は船に住むこ
とを望むが、少年はそれを拒絶。言葉が通じない2人はいさかいを続けるが、
次第に交流を持ち始めていった。そんな中、船にまた別の訪問者がやって
くる。監督はイラン国内で50本以上の映画やテレビシリーズで助監督を務め、
本作が監督デビュー作となるアミルホセイン・アスガリ・・・ 
さすが映画が盛んなイラン。
面白いと言っては語弊もあろうが、間違いなく面白かったです。
言葉などわからないので、始めはイラクかなあと思ったけれど、イランなんだ
ね、すぐそこにイラクとの国境があったりするんだ、きっと。
映画の中でも出てくる人たちはお互いに言葉が通じない。
ネットの解説では注意して、闖入者がどういう人間かを書いていない。これ
から観ようという人には不親切かもしれないものの、実はこの作品は、イラ
ン/イラクの国境付近のことでなくても別に構やしない。もっとも登場人物の
立ち位置的なものも、まあ、しばらく観ているとなんとなくわかってくる気が
するけどね。さあそれがどれだけ大事なのかがわからなくなってくる。
もちろん登場人物の関係性は一応大事で、ミステリーやサスペンスや緊張
感にもつながっている。
わからないこともいろいろあるけどね。わからないままでこの映画はちゃん
と成立している気がする。
澄んだ目をしてりりしく甲斐甲斐しい少年・・・
船の中の国境線は笑えて切ない。
そして、最後のモノクロのシーンでぐさり。ため息が出る。