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| (映画.com解説から) 過酷な環境下で、たくましく生活をする子どもたちの |
| 姿をリアルに描いたイラン映画。緊張関係にある国境沿いの立入禁止区域 |
| 内に放置されている朽ち果てた船に、ひとりの少年が寝泊まりしていた。少 |
| 年は川で採った魚を金に換え、孤独ながらも静かな毎日を送っていた。しか |
| し、ある日、反対側の国境から闖入者がやってきた。 闖入者は船に住むこ |
| とを望むが、少年はそれを拒絶。言葉が通じない2人はいさかいを続けるが、 |
| 次第に交流を持ち始めていった。そんな中、船にまた別の訪問者がやって |
| くる。監督はイラン国内で50本以上の映画やテレビシリーズで助監督を務め、 |
| 本作が監督デビュー作となるアミルホセイン・アスガリ・・・ |
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| さすが映画が盛んなイラン。 |
| 面白いと言っては語弊もあろうが、間違いなく面白かったです。 |
| 言葉などわからないので、始めはイラクかなあと思ったけれど、イランなんだ |
| ね、すぐそこにイラクとの国境があったりするんだ、きっと。 |
| 映画の中でも出てくる人たちはお互いに言葉が通じない。 |
| ネットの解説では注意して、闖入者がどういう人間かを書いていない。これ |
| から観ようという人には不親切かもしれないものの、実はこの作品は、イラ |
| ン/イラクの国境付近のことでなくても別に構やしない。もっとも登場人物の |
| 立ち位置的なものも、まあ、しばらく観ているとなんとなくわかってくる気が |
| するけどね。さあそれがどれだけ大事なのかがわからなくなってくる。 |
| もちろん登場人物の関係性は一応大事で、ミステリーやサスペンスや緊張 |
| 感にもつながっている。 |
| わからないこともいろいろあるけどね。わからないままでこの映画はちゃん |
| と成立している気がする。 |
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澄んだ目をしてりりしく甲斐甲斐しい少年・・・
船の中の国境線は笑えて切ない。
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| そして、最後のモノクロのシーンでぐさり。ため息が出る。 |