休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

リゲティ/協奏曲集

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20170415(了)
リゲティ/協奏曲集
BOULEZ(1925-2016) CONDUCTS LIGETI(1923-2006)
(1)ピアノ協奏曲(1985-88)
  ①3:55  ②7:01  ③4:23  ④4:48  ⑤3:15
     ピアノ;ピエール=ロラン・エマール
(2)チェロ協奏曲(1966)
  ⑥   40 - attacca:       6:54  
  ⑦(Lo stesso tempo)     40  8:14
     チェロ;ジャン=ギヤン・ケラス
(3)ヴァイオリン協奏曲(1990-92)
  ⑧Praeludium:Vivacissimo luminoso - attacca:      4:18  
  ⑨Aria, Hoquetus Choral:Andante con moto -attacca: 8:15  
  ⑩Intermezzo:Presto fluido                  2:44  
  ⑪Passacaglia:Lento intenso                 5:55  
  ⑫Appassionato:Agitato molto                 7:13
     ヴァイオリン;サッシュコ・ガヴリーロフ
     指揮;ピエール・ブーレーズ
     アンサンブル・アンテルコンタンポラン
     録音;1992&1993年、パリ、IRCAM-STUDIO 67:10
     CD/1994年/ドイツグラモフォン/輸入盤/中古
     <★★★△>
(2)と(3)はたぶん初めて聴く。
まあどうせややこしいことはわからないのだから、楽しめたかどうかで
いきましょう。
(1)ピアノ協奏曲。久々。翳りは少なく、概して明るい曲。
 ①ミヨーふうで、南欧のいきいきごちゃごちゃした感じ
 ②夜想曲風だけど、やはり南国っぽい。徐々におどろおどろしい感じ
  も加わるも、闇夜になっちゃうわけでもない
 ③夜明けみたい、祭りの序奏
 ④ブンチャカは始まらないものの、陽気な感じになって、維持される
 ⑤お祭りにはならなくても、南欧とか南米とかいった気分に支配され
  ている。嗜好や憧れなどの表現かな
などと、リゲティの音楽に持つ感想としてはかなり妄想的なものになっ
た。何度か聴いているうちに、自信がなくなってきた。たまたまもう一
つある別の演奏を聴くに及んでますます・・・。
ま、いいか。そう感じたというメモが残っても。リゲティブーレーズ
余情のようなものを嗅ぎつけたことになるなんていうのも、さ。
音の粒がどうのこうのというのがこの時点での新機軸みたいなんだが、
②や③ではかつてのリゲティの音が濃く聴かれた。トーン・クラスタ
がどうのこうのとかあの半音の重なりとかいうやつだね。こういうのが
心地よく感じるということ自体が不思議なもんだワ。
(2) これは古い分、映画のサントラに使われた曲たちに年代が近く、
聴き知ったサウンドという感じ。好きです。
どんどん変わっていったのでしょうが、こういうサウンドリゲティの場
合、ワタシには基本で、(1)や(3)も比べてしまう。まあしょうがないこと
です。
残念なことにちょっと短い。
独奏チェロはしんどそう。
(3)アルバムの中では最も新しい。世界初録音。
⑧表示通りのこの快活さは楽しかったが・・・
ARIAの⑨、調性があるみたいに聞こえる妙に抒情的な始まり。そこに
ホルンの変な音が聞こえてきたと思ったら、もっとへんてこりんな音が
加わった。これ何の音? こういう楽器ではなくて、何か複数の楽器を
合わせたみたいなハモリの音、夜中に聞かされる発情期の猫の鳴き
声のような・・・
⑩前の夜想曲のような感じ(猫の発情も)を引きずる。わっと盛り上が
って次へ。
⑪まだ同じ気分だ。
⑫強い感情の中でエンディング。⑨の変な音がどうも引っかかってし
まう。
わかりやすいとは言わないが、難解という感じでもない。
むしろ(2)のほうが新鮮に聞こえてしまう。
(1)には慣れそうだけれど、(3)はどうかな。あの素っ頓狂な‘猫の発
情’サウンドがなぁ、難しいかも。

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