休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ブーレーズ/ドメーヌ・ミュージカル Vol.1 (3-1)

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20170404(了)
ピエール・ブーレーズ/ドメーヌ・ミュージカル 1956-1967 Vol.1
(3-1)
CD1  68:20
K・シュトックハウゼン(1928-2007);
   ①10楽器のための「コントラ・プンクテ」(1952-53) 11:26
L・ベリオ(1925-2003);
   ②フルートと14楽器のための「セレナータ」(1956) 10:24
P・ブーレーズ(1925-2016);
   ③-⑪アルトと6楽器のための『ル・マルトー・サン・メートル
                        (1953-55、57)  32:16
O・メシアン(1908-1992);
   ⑫「異国の鳥たち 11の管楽器、打楽器、鉄琴とピアノのための
                            (1955-56) 13:52
   ガッツェローニ(fl)②-⑪、ジャンヌ・ドルーベ(コントラルト)③-⑪、
   Y・ロリオ(p)⑫、ルドルフ・アルベルト(指揮)⑫、その他
   ドメーヌ・ミュージカル(オケ&ソリスト)、ピエール・ブーレーズ(指揮)
   Ⓟ1956(ベリオ、シュトックハウゼン、メシアン)、1964(ブーレーズ)

  (わからないものは長くなりがちと、いつかも書いたとおりになっ
   ちゃった。5枚組だからね、しょうがない。文章の密度の薄さは
   無視して3回ぐらいに分けることにします。)
この演奏団体は、アンサンブル・アンテルコンタンポランの前のブー
レーズの活動の基本ユニットとでもいうことになるのかな。団体の由
来や歴史は知らないが、レコードの雑誌を読むようになってからは、
よく見かけた。その団体、ドメーヌ・ミュージカルの遺産的記録を集め
たもののよう。第2集というのもある。
このセットものでは、録音が1956年ごろから、1964年ぐらいまで。
60年代に入るとそこそこ音はいいんだが、56年57年なんかのものは、
60年前であるとはいえ、さすがに寂しい。ホールトーンなどまるでな
い。乾いてデッド。この年代、ジャズの録音じゃあ結構いい音がして
いたもんだ。実際ずいぶん聴いたから知っている。
もうちょっとなんとかならなかったのかねぇ。残響をシャットアウトし、
わざとこういう潤いのない乾ききった音で録音しようとしたのかもしれ
ないけど。
思えば、「大阪万博」の‘鉄鋼館’でここにも入っているシュトックハウ
ゼンなんか流れていたっけな。ありゃあいい音だったという記憶があ
る。大学生でした。(丸い〔三菱の?〕スピーカーが無数にぶら下がっ
ていたっけ。)
ま、これを音楽というのなら・・・聴きなれるしかなさそう。と、物好きな
気分のうちに気軽に聴いてみる。
録音当時は時代の先端だったものが多く、尖がっ音楽だったわけだ
けれど、今聴いても、十分尖がってるよ。
こちとら、理論的知識もセンスも乏しいのでちゃんとした感想は書けな
ない。 ★は付けないつもり。
(CD1)
シュトックハウゼンもベリオも、若いころは間違いなく大嫌いだった。
今は・・・どうかな。嫌悪はしなくなったみたい。
まあ両者の音楽ったって、まだまだ‘初期’のもので、これからどんど
ん変性/変成してゆく。
ブーレーズ「主なき槌」出世作だよね。何度も録音しているんじ
ゃないか。(このセットものの付録のCDにも、これより古い録音が、イ
ンタヴュー〔2005年〕の後に収められている。1956年!)
何度か聴いた記憶はあっても、面白いと思ったことはない。今回は意
外や楽しかった。音もうんとよかった。
メシアン「異国の鳥たち」はちゃんとした音のCDで聴き知っていて
結構好き。しかし残念、この古いライブ録音(らしい)の音はつらい。
この音質はホールトーンゼロ。シュトックハウゼンやベリオに輪をかけ
て悪く、楽しめなかった。
曲が出来立てのほやほやの時の録音。
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 (写真)てっぺんにほとんど毛髪のないブーレーズさんの前にいるの
  は、メシアンさんでしょうか。