| (映画.com解説から) 適当な理由で地球の運命を託された男が、特殊 |
| 能力でさまざまな騒動を巻き起こす様をサイモン・ペッグ主演で描いた |
| コメディ。 |
| イギリスのコメディ集団「モンティ・パイソン」のテリー・ジョーンズ監督が |
| メガホンをとった。銀河法の定めにより、エイリアンが滅亡を狙う地球の |
| 運命を預かることとなったイギリスの教師ニール。なんでも願いがかな |
| うという能力を手に入れたニールだったが、愛犬のデニスを話せるよう |
| にしたり、死者をゾンビとして復活させるなど、せっかくの能力をロクなこ |
| とにしか使わず・・・ |
| 会話能力を身に着けた愛犬デニスの声を、2014年に他界したロビン・ |
| ウィリアムズが担当している。 テリー・ギリアム、ジョン・クリーズら「モン |
| ティ・パイソン」のメンバーがエイリアンの声で参加。 |
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| 愛犬デニスが喋り始めると、俄然おバカに拍車がかかって、まあ笑える |
| が、犬の行動パターンがいまいち類型的すぎるのがなぁ・・・ |
| ロビン・ウィリアムズの声だとは思わなかった。ほとんど遺作なのかも。 |
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| せっかくの能力を徹底的にロクなことにしか使わない、偶然いいことに |
| 使おうとするも、それがいかに大切かという意識が基本的になくて、お |
| ざなりな命令なものだから、すぐに取り消してしまうことになる。つまり、 |
| 人間の欲望のなかでは、高邁なものや広く有益なものの占める割合 |
| なんて悲しいかな実に微々たるもので、自分だけにしかかかわりのな |
| い、くだらないことばかりにいかに支配されて生きているか、というよう |
| な寓意なら確かに濃く漂って、コメディとして正しいのかもしれない。 |
| こんなものなのかなあ・・・でも不満なのね。せっかくだから、とつい思 |
| ってしまう「観る側」にも問題があるのだろうが、そこを見越してさぁ。 |
| サイモン・ペッグの真面目でダメな中年は好きだが、ギャグをもっともっ |
| と突き詰めてほしかった。 「ワールズ・エンド」も確かそうだった。「宇宙 |
| 人ポール」がギャグに無理がなかったようで、ばかげて面白かった。 |
| むずかしいもんです。 |
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| 「おバカコメディ・グランプリ」受賞作なんだって。そういう賞は知らんが、 |
| あるとすれば、まあピッタリかな。‘おバカ’という意味でだけですが。 |
| と、、、 |
| (※本グランプリは“妄想企画”です。映画.comが優秀な作品に対し |
| て定期に授与している賞ではありませんので、ご注意ください) |
| だってさ。なんだよ、実際にはないんじゃないか。 |
| 2011年度受賞 「宇宙人ポール」 |
| 2012年度受賞 「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」 |
| 2013年度受賞 「テッド」 |
| 2014年度受賞 「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」 |
| 2015年度受賞 「帰ってきたMr.ダマー バカMAX!」 |