休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

サントラ『モンタナの風に抱かれて』

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20170307(了)
サントラ『モンタナの風に抱かれて』 
     THE HORSE WHISPERER Original Score
     ①~㉘   Tot.44:19
     作曲・指揮:トーマス・ニューマン
     オーケストレーション:Thomas Pasatieri
     CD/1998年/Hollywood Records/ポリグラム/邦盤/中古
     <★★★☆>
     ※1998年/米映/ロバート・レッドフォード監督&主演/クリステン・スコット・
       トーマス/サム・ニール/ダイアン・ウィースト/スカーレット・ヨハンソン/クリス・クーパー

トーマス・ニューマンのスコアとなると、映画を観ていなくても聴きたく
なる。もっともこの作品は観たことがある。 そんなに古くないと思いた
いが、スカーレット・ヨハンソンは確かにまだ少女だった。
ニューマンは好きな作曲家で、このサントラも気になって、名古屋に
いる間は中古屋を探したものだが見つからず。引っ越しをし、ネット通
販を使うようになったらすぐに見つけられた。
映画の印象としては歌が多かったイメージがあるので、スコア部分は
少ないんじゃないかと思っていたら、ちゃんとスコア・ヴァージョンがで
ていて、いつか聴いてみようと思っていた。
・・・こんな話、無用。
トータル57分が28ものバンドに切れているから、1バンド平均2分。歌
を繋ぐように入っていたものなんだな。音楽の断片集ふう。
でも一つ一つはまさにニューマンやね。
単一の楽器(ピアノが基本)や小編成のものは、よくエスニックな、そ
れもイスラムや中東をイメージさせるものが多いが、ここではアメリ
らしい、カントリー系のにおいのする楽曲が多い。ピアノ、ギター、ヴァ
イオリン、そしてなぜかツィンバロムのようなもの。
一方オケの編成が大きくなると、ホルンの和音や、低弦を基本にした
サウンドで、これらはありそうでなかなかない。 分厚いわりに透明な
感じがあって実に優しい。音の録りかたには相当なこだわりがあるに
違いない。
ワンワン鳴らすと「007 スカイフォール」や「ジャーヘッド」の時のように
いまいち特色がなくなりがち。
逆に騒がない映画やコミカルだと、目立たちにくいけれど、ニューマン
節が生きるよう。アニメ作品や「ショーシャンクの空に」だとか「アメリ
ン・ビューティ」「グリーン・マイル」「エリン・ブロコビッチ」など。
でも、、、
本作は、そこまでのまとまりはないかも。
素敵なサウンド満載なのに、<★★★★>にするには、アルバムとし
ては、もう一歩のところだったと思う。
映画は、、、白人の世界の「恋」の話で(原作は知らない)、人を若返
らせも、少なからずアホにもするんだったな。ではあるけれど、今は
(恐々ながらも)「分断」を使って説明できそうな面のあるお話だった。