休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ストラヴィンスキ&ルトスワフスキ:ヴァイオリン協奏曲

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20170304(了)
ストラヴィンスキ&ルトスワフスキ ヴァイオリン協奏曲
(1)ストラヴィンスキ:ヴァイオリン協奏曲(1931)
   ①5:51 ②4:09 ③5:13 ④5:49
   パウル・ザッハー指揮/フィルハーモニア管弦楽団
(2)ルトスワフスキ:パルティー(1988)
   ⑤4:14 ⑥1:12 ⑦6:22 ⑧0:47 ⑨3:51
   (ピアノ)フィリップ・モル
   ヴィトルト・ルトスワフスキ指揮/BBC交響楽団
(3)ルトスワフスキ:チェーン2(1985)
   ⑩3:48 ⑪4:58 ⑫4:58 ⑬4:27
   ヴィトルト・ルトスワフスキ指揮/BBC交響楽団
   (ヴァイオリン)アンネ=ゾフィー・ムター
   録音:1988年、英、ロンドン、Walthamstow Assembly Hall
   1988年/CD/現代音楽/協奏曲/ドイツ・グラモフォン/輸入/中古屋
   <★★★★△>
またまたヴァイオリン協奏曲。
1988年時点で、ムターさんは初めて20世紀の音楽を録音したらしい。
写真を探していたら、帯がついたままのものがあって、そこにそう書い
てあった。その時25歳。ちょっと意外な気もするけどね。
このジャケット写真、すごい。
快演。
ここには1988年録音の3つのヴァイオリン協奏曲が収められていて、
ルトスワフスキのは自作自演。
ストラヴィンスキのものは、現代音楽の紹介に尽力したことでよく知ら
れるザッハーの指揮。ザッハーが録音したものはたぶん初めて聴く。
(1)切れは十分だけれど、繊細でどこか上品な印象も持った。ムター
のヴァイオリンのせいではなく、ザッハーの指揮のせいか、オケのせ
いか、あるいは録音のせいか、よくはわからない。かっこのいい曲で
あることに変わりはない。
いっぽうのルトスワフスキの2曲。何度か聴いているので、特に耳新
しいとは思わない。これらもかっこよく、とても楽しい。そして(3)の深
さはへたくそな言い方だけれど、現代人にぴったり。
ムターのヴァイオリンは伸びやかでパワフル。BBC響のサウンドはと
ても敏感な感じ。
(1)と(2)(3)の作曲の間には50年以上の開きがあるんだが、馴染ん
でみると、こんな50年なんて、あるんだかないんだか。
ストラヴィンスキのすごさが逆に強く感じられた。これって、ヘンじゃ
ないと思う。