休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

スクロヴァチェフスキのことなど

(音楽鑑賞でもよかったかもね)

3/6(月)

昨日、NHK-FMで、93歳で亡くなったスタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
追悼ふう番組を聴いた。特徴的録音を聴かせてくれた。解説者の名前は
聞き取れず。
①スクロヴァチェフスキ:「ミュージック・ナイト」
           ザールブリュッケンカイザースラウテルン放送交響楽団
  自作自演。指揮者の多くは作曲者だからね。ここではマルケヴィチを連
  想した。二度ほど改作したという交響的変奏曲。
  アメリカに住んで長いせいか、米国の都会の雑踏を思わせつつ、隣には
  ちゃんと東欧の(もちろんポーランドだろう)つらい歴史を感じさせるもの
  も描いている感じ。なかなか素敵でした。
ベートーヴェン:「コリオラン序曲」
バルトーク:「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」から第3楽章
                               以上 ミネソタ管弦楽団
ブルックナー:「交響曲第7番」から第3楽章
           ザールブリュッケンカイザースラウテルン放送交響楽団
ブルックナー:「交響曲第7番」から第2楽章
                                  読売日本交響楽団
ルトスワフスキ:「管弦楽のための協奏曲」
                   NFMヴロツワフフィルハーモニー管弦楽団
  オーケストラの御し方がどこか独特で、部分部分の面白い解釈も、まじ
  めにやっておられるのだろうが、聴く側としてはとても楽しい。うまくいけ
  ばなおよし。こういう‘いじり’を嫌う人、けっこういた。
  昔のレコード評など、そうした両面のせめぎあいみたいなところが多
  かった。(と、ワタシが思い込んでいただけかもしれないが) 今はどう
  なんだろう。
  ①が目新しくて一番面白かったが、③や④もよかった。⑥は期待したも 
  のの、オケの精度がちょっと不足したんじゃないか。
  日本にもたびたび来ておられ、読売日響を中心に振り、N響にも招かれ
  ていた。聴けた人、うらやましい。
  以上、ベッドで夢うつつで聴いていたのを思いだし思い出しメモ・・・

※3/9 時々散歩に連れ出してくれるKyonさんが、この時の番組表を送って
  くれました。それによると、はじめに ショウタコーヴィチの5番の第2楽章
  が流されが、まだ目覚めてなかったんでしょう。それからここでの①は、
  ④と⑤の間に流されたようです。
「仲間と世界の音楽祭をめぐって、一冊の本に・・・」(新聞)
自分史を一冊の本にするというような1ページにあった。
音楽祭巡りは夢だったのです。
先立つものがない自分からすれば、そこいらのコンサートにだって行けない。
うらやましくて癪だが、さりとてこの方を恨むようなものでもない。
今は「ああ、いいなあ」と思っても、切り替えは簡単にできてしまう。
(また‘うらやましい’と書いてしまった。イカイカン)
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村上春樹/「騎士団長殺し」 
 第1部;顕れるイデア編 第2部;遷ろうメタファー編
斎藤美奈子氏の評(朝日)は先に読んだが、今日は清水良典氏のもの(毎日/
夕刊)を読むことになった。似てる! 文芸評論家ってのはすごいねえ。村上作
品はすべて読破しているんだね、きっと。たいへんだな・・・。“国民的作家”。
(追)今日また朝日に載った。(3/8)
小野正嗣さんとロバート・キャンベルさんのものを二つ並べて。
小野さんのは先の二人と共通する。キャンベルさんのはほぼこの作品のみ
を見ている感じ。

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  どちらも典型的読み方のように思える。
  読んでもいないワタシがいうことでもないような気がするが、小野先生の
  読み方よりはキャンベルさんの読み方のほうが、素敵に(≒まともに)感
  じた。ちょっと言いにくい‘複雑’な感覚なんですけどね。
  とにかくだ、短評を4つも読んでしまった。ハハ。
  お判りでしょうが、もちろんワタシはハルキストではありません。