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昨日、NHK-FMで、93歳で亡くなったスタニスラフ・スクロヴァチェフスキの |
追悼ふう番組を聴いた。特徴的録音を聴かせてくれた。解説者の名前は |
聞き取れず。 |
①スクロヴァチェフスキ:「ミュージック・ナイト」 |
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン放送交響楽団 |
自作自演。指揮者の多くは作曲者だからね。ここではマルケヴィチを連 |
想した。二度ほど改作したという交響的変奏曲。 |
アメリカに住んで長いせいか、米国の都会の雑踏を思わせつつ、隣には |
ちゃんと東欧の(もちろんポーランドだろう)つらい歴史を感じさせるもの |
も描いている感じ。なかなか素敵でした。 |
②ベートーヴェン:「コリオラン序曲」 |
③バルトーク:「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」から第3楽章 |
以上 ミネソタ管弦楽団 |
④ブルックナー:「交響曲第7番」から第3楽章 |
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン放送交響楽団 |
⑤ブルックナー:「交響曲第7番」から第2楽章 |
読売日本交響楽団 |
⑥ルトスワフスキ:「管弦楽のための協奏曲」 |
NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団 |
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オーケストラの御し方がどこか独特で、部分部分の面白い解釈も、まじ |
めにやっておられるのだろうが、聴く側としてはとても楽しい。うまくいけ |
ばなおよし。こういう‘いじり’を嫌う人、けっこういた。
昔のレコード評など、そうした両面のせめぎあいみたいなところが多 | かった。(と、ワタシが思い込んでいただけかもしれないが) 今はどう | なんだろう。 |
①が目新しくて一番面白かったが、③や④もよかった。⑥は期待したも
のの、オケの精度がちょっと不足したんじゃないか。
日本にもたびたび来ておられ、読売日響を中心に振り、 N響にも招かれ
| ていた。聴けた人、うらやましい。 |
以上、ベッドで夢うつつで聴いていたのを思いだし思い出しメモ・・・
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※3/9 時々散歩に連れ出してくれるKyonさんが、この時の番組表を送って
くれました。それによると、はじめに ショウタコーヴィチの5番の第2楽章
が流されが、まだ目覚めてなかったんでしょう。それからここでの①は、
④と⑤の間に流されたようです。
| | ● | 「仲間と世界の音楽祭をめぐって、一冊の本に・・・」(新聞) | 自分史を一冊の本にするというような1ページにあった。 | 音楽祭巡りは夢だったのです。 | 先立つものがない自分からすれば、そこいらのコンサートにだって行けない。 | うらやましくて癪だが、さりとてこの方を恨むようなものでもない。 | 今は「ああ、いいなあ」と思っても、切り替えは簡単にできてしまう。 |
(また‘うらやましい’と書いてしまった。 イカン イカン)
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| 村上春樹/「騎士団長殺し」 | 第1部;顕れるイデア編 第2部;遷ろうメタファー編 | 斎藤美奈子氏の評(朝日)は先に読んだが、今日は清水良典氏のもの(毎日/ | 夕刊)を読むことになった。似てる! 文芸評論家ってのはすごいねえ。村上作 | 品はすべて読破しているんだね、きっと。たいへんだな・・・。“国民的作家”。 |
(追)今日また朝日に載った。(3/8) | 小野正嗣さんとロバート・キャンベルさんのものを二つ並べて。 | 小野さんのは先の二人と共通する。キャンベルさんのはほぼこの作品のみ | を見ている感じ。 |
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どちらも典型的読み方のように思える。
読んでもいないワタシがいうことでもないような気がするが、小野先生の
読み方よりはキャンベルさんの読み方のほうが、素敵に(≒まともに)感
じた。ちょっと言いにくい‘複雑’な感覚なんですけどね。
とにかくだ、短評を4つも読んでしまった。ハハ。
お判りでしょうが、もちろんワタシはハルキストではありません。
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