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(「BOOKデータベースより) 雨交じりの風が吹く、十月のレイキャヴィク。北の |
湿地にあるアパートで、老人の死体が発見された。被害者によって招き入 |
れられた何者かが、突発的に殺害し、そのまま逃走したものと思われた。 |
ずさんで不器用、典型的なアイスランドの殺人。だが、現場に残された三 |
つの単語からなるメッセージが事件の様相を変えた。計画的な殺人なの |
か? しだいに明らかになる被害者の老人の隠された過去。レイキャヴィク |
警察犯罪捜査官エーレンデュルがたどり着いた衝撃の犯人、そして肺腑を |
えぐる真相とは・・・ |
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本文中に、ストーリーの骨格をうまくとらえたところがあるけれど、写すのも |
面倒なので、上ので我慢。レイキャヴィク、2000年ごろ。 |
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「このミス2013」誌で、気にはなったが、どうせ読むまいと思っていたところ、 |
ブックオフで見つけて、つい買いこんでしまったもの。わりと積読期間は短 |
かったかな・・・、なんとなく読み始めた。 |
なんたって、この作家の名前。語呂の馴染まないこと甚だしい。で、‛読み |
たい’リストにメモった後、時折頭の中で繰り返していたら、とうとう覚えて |
しまった! |
ついでだから例を書き出してみると、登場人物だって言いにくい。 |
エーレンデュル(主人公の捜査官) |
エーリンボルク(上記の女性の同僚) |
シングルデュル=オーリ(上記の男性の同僚、長いヨ) |
コルブルン(自殺した女、これ女性っぽくない) |
エットリデ(受刑者) |
なんてな調子。これは苗字じゃなくてみな名前。この国では苗字はあまり |
使わず、名前で呼び合うのが習慣だとか。作者の苗字だって、インドリー |
家だかインドリダ家だかの息子というような意味、つまり、大したもんじゃな |
い、名前のほうが重要なんだということなんだな。 |
北欧ったって、音の感じがスカンディナヴィアのほうとは確かにかなり違う |
気がする。 |
そういや、巻頭言にこんなのがある。 |
「この話はすべてが広大な「北の湿地」(ノルデュルミリ)のようなものだ。」 |
(主人公エーレンデュルの述懐) |
‘なんとかデュル・・・なんとかデュル・・・’、このお話の印象にもきっと影響 |
あるかも・・・、実際そう思うなあ。 |
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火山や氷河、寒々とした岩ゴロの土地、牧畜と漁業・・・レイキャヴィク以外 |
の町の名前は知らない。おっと、去年だったか、羊飼いのヘンテコリンな映 |
画を観たっけ・・・てなもんです、アイスランドの知識なんて。 |
そうそう、先日の‘ナショナル・ジオグラフィック’で、男女格差が最も少なか |
ったのがそういえば、ダントツでアイスランドだった。その感覚ってのは、住 |
んでみりゃあすぐわかるというようなものなんだろうか、、、 |
上記映画でもこの本でも、そのあたりはよくわかったとは言えない。 |
この本では、さしづめ“湿気”なんてものが加わったか。 |
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で、ミステリーには触れないで来れました、OK、OK。 |
一つとても印象深いのは、疲れた捜査官エーレンデュルとその娘の関係。 |
これぞ警察!という少々陰気ながらも雰囲気最高、王道ミステリーじゃない |
でしょうか。今やミステリーなどたまにしか読まない怠惰な遅読人間の感想 |
です。 |