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ジョン・アダムズの「シェエラザード2」から引っ張ったもの。 |
その鑑賞記をアップした後、すぐにラヴェルの「シェエラザード」、歌曲集 |
のほうをラジオで聴く機会が(たまたま)あった。 |
マリリン・ホーン(ms.)/バーンスタイン指揮/フランス国立O. |
ホーンの落ち着いた感じの歌唱も、ほんわり暖かい厚めのオケのサウ |
ンドも素晴らしく、ちょっとネットで探してみたら、セットものの一部のよう |
な形でしか見つからず、中古屋へ。見つけたのがこれ。 |
タイプが全く違うのは想像がついたけどね・・・、この曲はCDになってか |
らは持ってなかったんだなぁ。 |
で、(バーンスタイン盤とは)えらい違い! |
えらい違いだけれど、ラヴェルは‘ちゃんと’演奏されればそれなりに聞 |
こえるようになっているということは、まあ、学習しているので、これは |
これとして素晴らしかった。 |
千夜一夜物語からのイマジネーションによる詩のことはあまり理解でき |
る人(ワタシのこと)ではないし、有名なオッターの歌唱のこともとてもい |
い印象ながら、実はよくわかっているとは言えない。それにオケのサウ |
ンドはお色気は乏しく余計なことはしませんというような感じなのに、締 |
まってしっかりカラフルで、曲のイメージがものの見事に広がる。 |
ワタシは大満足。 |
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「クープラン」「パヴァーヌ」「メヌエット」は実はブーレーズの旧録音(管弦 |
楽のほぼ全集)とダブっていて、贅沢な聴き比べになっちまった。しかも |
この新録のほうがいい。ところがその旧録音(セットもの)の中には、こ |
れが一応ミソなんだが、もう一つの「シェエラザード」が入っていた。いや |
これはもともと持っていたCDだから知っていたのですが、歌曲集を手に |
入れる前に先に取り出して聴いてみていた。 |
これがなんとも微妙な曲でね。見つかったのが亡くなったずーっと後とい |
うだけでなく(1975年ごろ)、いずれも完成度が高いラヴェルの管弦楽曲 |
と比較するまでもなく、‘らしさ’がほとんどない。そのため、めったに演奏 |
も録音もされない。 |
「おとぎ話への序曲《シェエラザード》」(1898) |
頓挫したオペラの残滓のようなものという扱い。 実際は学生時代の習 |
作。 ラヴェル自身の棒でこの序曲を初演はしたはしたものの、 酷評に |
遭い自身も嫌気がさしてお蔵にしたらしい。 |
やっぱりねぇ、ワタシもダメですね。今回のことで何度目になるか、聴い |
てみたわけですが、てんで魅力が感じられない。 |
付:「 クープランの墓」(オーケストラ版)は高校生時代から、ほんとに
長い間、 ラヴェルの(というだけでない)最も好きな曲であり続けま
した。
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後半のドビュッシー。 |
ブーレーズに「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」のような曲の録音があると |
は思わなかった。思い込みやね。 |
若い時から好きな曲。どれを聴いてもダメだと思ったことはない。これも |
よかった。気取らず、そのまんま。(初めて聞いたのは高校生。クリュイ |
タンス/パリ音楽院O.のLP。これでまあ年齢はわかろうというもの。) |
次のボードレールとヴィヨン。歌曲のほうはもともと苦手(詩が苦手とい |
うほうが当たっている)で、聴くというより音を流しておくといった感じが |
多いワタクシメなので、評価をする資格もくそもないのですが、オケは |
めちゃくちゃ魅力的だし、実はこのソプラノの声が魅力的でね、あいま |
って「シェエラザード」に勝るとも劣らない出来栄え。 |
(詩の邦訳はあって中身はわかったが全く面白くなかった。こればか
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りは‘体質’で、しょうがない、予想通り。でもライナーによれば、両
歌手ともに非常に褒めてあった。)
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ドビュッシーのほうはそそくさ。あせった終わらせ方になっちゃった。 |
ま、「シェエラザード」メインということで、ここまで。 |