休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

FRANK SINATRA Eight Classic Albums

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20170124(了)
FRANK SINATRA Eight Classic Albums
Disc1
(1)A SWINGIN’ AFFAIR(1957)
  ①-⑮ Nelson Riddle(arr.&cond.)
(2)A JOLLY CHRISTMAS FROM FRANK SINATRA(1957)
  ⑯-㉗ Gordon Jenkins(arr.&cond.)、The Ralph Brewer Singers
Disc2
(3)WHERE ARE YOU?(1957)
  ①-⑫ Gordon Jenkins(arr.&cond.)
(4)COME FLY WITH ME(1958)
  ⑬-㉔ Billy May(arr.&cond.)
Disc3
(5)CLOSE TO YOU(1957)
  ①-⑫ Nelson Riddle(arr.&cond.)、The Hollywood String Quartet
(6)COME DANCE WITH ME(1959)
  ⑬-㉔ Billy May(arr.&cond.)
Disc4
(7)NO ONE CARES(1959)
  ①-⑪ Gordon Jenkins(arr.&cond.)
(8)NICE ‘N’ EASY(1960)
  ⑫-㉓ Nelson Riddle(arr.&cond.)
 CD4枚組/ポップス/ⓒ&Ⓟ ?/Real Gone Music/mcps/輸入/中古屋
 <★★★△>

ドリス・デイに次いでまたCD4枚セット、LP8枚分。昔なら大変だったろ
う。えらく贅沢。シナトラも好きでね・・・
著作権が切れて、今や二束三文(・・・でもないか)。
ま、古いものだし、軽く聴ければというところ。軽く扱いすぎかも。
しばらく車に入れておいたり、職場で小さい音で鳴らしたりしながら、な
んどか聴き、なんとなく印象をまとめます。
(いわば、ジジババの楽しみ、ってことになるかぁ)

Disc1
(1)オーソドックスなスィング。いい調子。
(2)シナトラのクリスマスか、と、ちょっと引く。当たり前な曲が続くかと思っ
たら、後半には素敵な讃美歌。ま、この声で聴きたい歌とは言えないな。
Disc2
(3)このLP、確か持ってた。その頃のイメージより少々臭いけれど、しん
みりはうまい。
(4)力強く始まるが、緩急バランスも乗りよく、アルバムの出来はよいの
ではないか。(中の曲、最近テレビのCMで聞いた気がする。)
Disc3
(5)バンドに弦楽四重奏がついている。古風で湿っぽいが、嗄れ声にそ
れが合うのだからわからんもんだ。持ち味というもんやね。
 (脱線します)
  面白いことがあって、このシリーズはどれもろくなデータも載っけない
  素気のないものだが、このアルバムについては、ハリウッド弦楽四重
  奏団の名がクレジットされているのみならず、なんと4人の名まで書い
  てある。そのファースト・ヴァイオリンの名がフェリックス・スラトキン!
  映画につける音楽の担当、 ハリウッドのスタジオ・オケ、つまりハリウ
  ッドボウル交響楽団の指揮者としてその名を知られた方でしょう。で、
  はじめはきっとコンサートマスターだったんだね。
  カーメン・ドラゴン指揮、キャピトル交響楽団、なんてのと似たようなレ
  コーディング用のオケだったんだろうけど、、アメリカ発の知られたクラ
  シック曲(ex.「大峡谷」なんか)のレコーディングもあったように記憶し
  ている。 もちろんこの御仁は、今や巨匠といってもいい指揮者レナー
  ド・スラットキンの父君。ユダヤ系・・・
  そういえば、あのユダヤ系の大指揮者ブルーノ・ワルターが晩年アメリ
  カ西海岸でたくさんのステレオ録音を残したが、本来彼だけのために
  用意されたロスアンジェルスの録音用オーケストラ、コロンビア交響楽
  団というのは、 当初はほとんどがハリウッドボウル交響楽団のメンバ
  ーだったとかではなかったっけ、たしか。
  ちょっと思い出してしまった。
(6)タイトル通りでスイングするが、(4)の二番煎じふう、選曲がやや面白
くなく、いまいち。
Disc4
(7)(8) この2枚分、声はあまり出ているとは言えないかもしれないけれ
ど、しみじみ感の出来がいい。うまいもんだ。
バックのジェンキンズのオケもリドルのオケも、しばしば「よよ」とばかりに
泣く感じが、湿っぽくなりすぎではないかと思わぬでもないが、もちろん
それを意図したアルバムなんだろう。
(4)とこの(7)(8)が出来がいい感じでした。
リドル、ジェンキンズ、ビリー・メイのアレンジと指揮。ドリス・デイともダブ
っている。アレンジと指揮者が違うだけで、バンド自体は同じという感じ。
スイング感のあるものもいいが、いい年したオッサンのわびしいラブ・バラ
ードのほうが、どういうものかよろしい!
このしゃがれ声で長い音を途切れさせず唄えきれた間が黄金期なんじゃ
ないだろうか。素人考えだが。
もっと後で売れたアルバムやヒット曲があった頃はリアルタイムで覚えて
いるけれど、この50年代のころのほうが、出来もよく、ファンも多いのでは
ないか・・・