休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『スポットライト/世紀のスクープ』

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20170102(了)
映画『スポットライト/世紀のスクープ』
  トム・マッカーシー監督/マーク・ラファロ/マイケル・キートン/
  レイチェル・マクアダムズ/リーヴ・シュレイバー/ジョン・スラッテリー/
  ブライアン・ダーシー・ジェイムズ/スタンリー・トゥッチ/ビリー・クラダップ
  Spotlight/2015年/米英/128分/DVD/レンタル
  <★★★☆>

オフクロと妹夫婦が帰って行き、さっと鍋の夕食を片付けた後、鑑賞。
(映画.com解説から) 新聞記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴
いた実話を、「扉をたたく人」のトム・マッカーシー監督が映画化し、第88
アカデミー賞で作品賞と脚本賞を受賞した実録ドラマ。2002年、アメリ
カの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面
に、神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたと
いうスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載した。社会で大きな権力
を握る人物たちを失脚へと追い込むことになる、記者生命をかけた戦い
に挑む人々の姿を、緊迫感たっぷりに描き出した・・・
ボストン・グローブが、タイムズの傘下に入って、新しい編集局長が赴任
してくると、初仕事に‛スポットライト’のチームに調べるように指示するの
が上記解説の内容。1990年代後半かな。
いかにカトリック教会の力が強大かをあちこちで見せつけられ、感じさせ
られながらの調査は、困難を極める。
それこそがこの映画。
事件の内容のおぞましさにこの映画、はじめは敬遠していたけれど、正
月でガードが緩んだか、つい手に取った。
ワタクシメの杞憂のレベルなんか、端からクリアしての製作でしたねぇ。
静かに始まって、徐々に煮詰まってゆく。強引な盛り上げはない。 この
抑制、たぶん意図したもの、、、(と、思わせておいてくださいな)
テレビドラマのほうが適していそうな内容かもしれませんが、どうせレン
タルDVDです・・・ 楽しんでしまいました。
静かな始まりや穏やかな盛り上がりが、ユダヤ系である新局長の物腰
に負っている気がしますねえ。悪役で見ることが多いリーヴ・シュレイバ
ーがその役だったのが妙に新鮮でした。彼のこの取材へのこだわりの
理由が明かされるのかと思ったら、そんなこともなかった。それでもマー
ク・ラファロの達者ぶりよりもこっち・・・。
関係ないでしょうが、「扉をたたく人」もたまたま観たことがあって、独特
の落ち着いた(≒中身が暴れださないよう抑えを利かせた)表現が印象
深い作品でしたっけ。


  音楽ですが、今や大物の感のあるハワード・ショア
  ピアノ・ムードでジャズっぽくもない。いわば‘ミニマル’寄り。(この方
  ジャズはうまい!)、映画には何とか適合していたものの、個人的に
  はかなりつまらなかった。こんな音楽では高額な(?)ギャラの作曲
  家を使う必要はなかったのではないかと思いました。
  先日のモリコーネの音楽も残念賞だったな。
  事情はもちろんあずかり知るところではありません。

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