休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ルーム』 Room

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20161202(了)
映画『ルーム』 Room
 監督:レニー・アブラハムソン//ブリー・ラーソン/ジェイコブ・トレンブレイ/
     ジョアン・アレン/ショーン・ブリジャース/ウィリアム・H・メイシー
 2015年/アイルランド・カナダ合作/118分/DVDレンタル
 <★★★☆>
(映画.com解説から) アイルランド出身の作家エマ・ドナヒューのベストセ
ラー小説「部屋」を映画化。監禁された女性と、そこで生まれ育った息子
が、長らく断絶されていた外界へと脱出し、社会へ適応していく過程で生
じる葛藤や苦悩を描いたドラマ。(中略)7年前から施錠された部屋に監禁
されているジョイと、彼女がそこで出産し、外の世界を知らずに育った5歳
の息子ジャック。部屋しか知らない息子に外の世界を教えるため、自らの
奪われた人生を取り戻すため、ジョイは全てをかけて脱出するが・・・。
 
しばらくは“ブリー・ラーソンの”という冠付きで語られる映画になるのか
な。この地味な顔立ちの女優さんだけでなく、子役のジェイコブ君も素
晴らしかった。その若さという吸収力や柔らかさの表現・・・。
上記の解説は少々書き過ぎのような気もする。まあしょうがないか。
不幸なことに、目新しい内容というのではないけれど、この母子と家族
たちの微妙な苦悩が、危ういながらも、すっきり描かれている。ヘンな言
い方かもしれないけれど。
母親のわが子に対する無償の愛情のことは、当たり前すぎて今更触れ
たところでしょうがないくらい普通に描かれており、男性も子を持てばそ
のへんのことはたいていの場合は身を持ってわかる。
ということで、中心主題は「その後」。
彼女の閉じ込められた時間は7年。監禁中に生まれた息子は5歳。その
ひどい長さを考えれば、ここに描かれる「その後」は、食い足りないとい
う向きもあるとは思うものの、ワタシは、こりゃあどうなってしまうのだろ
うと、かなりハラハラしながら観てしまった。
「その後」のケアになんて関係したくもない。いかにむずかしいものであ
るか、いささかなりとも感じられたように思う。
とりあえず、こういう途中経過という形の結果を描いてみたという風なが
ら、一定の説得力のある幕切れだったのではないか。
 
どういう小説なのかちゃんとは知らないが、実話がべースなんだろうな。
果たしてこのような類のストーリーがベストセラーになるもんかいな?