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(カバー惹句) 船乗りマーロウはかつて、象牙交易で絶大な権力を握る人 |
物クルツを救出するため、アフリカの奥地へ河を遡る旅に出た。募るクル |
ツへの興味、森に潜む黒人たちとの遭遇、底知れぬ力を秘め沈黙する |
密林。ついに対面したクルツの最期の言葉と、そこでマーロウが発見し |
た真実とは。 |
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若い時の思い出語りをマーロウ船長が延々やる。 |
実はそれだけ。 |
イギリス、テームズ川をロンドンまでさかのぼるのが前段で、あとはポン |
コツ蒸気船でコンゴ川をさかのぼる。 |
前段はあくまで前段で、そのあとのアフリカでのいろいろと、なんとなく |
象徴的ふうに繋がっているらしい。 |
象牙を扱う商社的な会社に所属し、支店長がいて、その下にクルツとい |
うのがいる。象牙を集めることに長けていて、出世しそうなのだが、どう |
やら大変な変人で、魔境の主みたいになっている。 |
クルツがいるところまでの道行と、ある事件がメインの縦糸で、あとは |
なんでかまるっきりわからんが、クルツへの共感のようなマーロウのク |
ルツに関する気持ちや考えの類がたくさん。 |
暗黒大陸でもないし、人種差別的ったって知れたもんだし、ましてや当 |
時の政治談議なんてもんでもない。 |
なんですかね、陰気な長話のこの小説。 |
もっともらしいほら話。 |
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英文学の先生と翻訳者(新訳)のお二方がそれぞれ長い解説を付けて |
いらっしゃる。よく知られた小説だからいくつも翻訳があって、その比較 |
もされている。それらの解説も読みました。 |
いかにも中古でね、英文学者さんの解説には鉛筆でたくさんの傍線が |
引いてある。学生が勉強に使ったんやろうね。 |
今は研究者以外は古典として有名だから読むというケースなんだろう。 |
でも当初はアフリカのイメージづくりに少しは役に立ったんだろね。 |
もっともワタシにゃあ、アフリカのことなんて、こんなもんじゃまるで分ら |
なかったんじゃないかと想像する。 |
むしろ、これをベトナム戦争に置き換えて『地獄の黙示録』なんていう |
映画にしちゃったことのほうが、なんぼかすごいかも。もっともあの映画 |
もワタシ自身は何が面白いのが全く分からなかったけど。とすると共通 |
するもの(面白いと思えない訳)はあるってことか。 |
映画と言えば・・・、この小説の姉妹篇のような小説「ロード・ジム」とい |
うのも、きっと陰気な小説だったんだろうが、リチャード・ブルックスとい |
う名匠が映画化していた。舞台は ミャンマーか、あのあたりだったっけ。
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まったくなんで読むことになっちまったんだろ。思い出せん。 |
新訳でもアカンかった。有名な中野好夫の訳なんかだと、もっと暗く、も |
っとダメだったんだろうて。 |
今も恐いっちゃあ恐い。あのあたりだとISに入れあげた‘ボコハラム’な |
んてのが暗躍しててさ。 |
(あとは自分の無教養やその訳なんかを愚痴る内容になったので、ボツ) |