そうした中で、これは本当の息子なのかどうかよくわからないのだが、サ |
ウルは息子とおぼしき男の子が死んでいる(死ぬ)のを見つけ、ユダヤ式 |
に然るべく祈りをラビに捧げてもらって、埋葬したいと意固地にこだわり、 |
シャカリキに奔走する。この奔走が、本来ならちゃんと進んでいくわけもな |
い状況下、遅々として進まないかというと、実はそうでもない。その紆余 |
曲折が(バランス的にはけっこう奇妙なんだけれど)映画のストーリー(≒ |
推進力)である。 |
ドイツの終戦も近づいている。果たしてどんな結末が、、、という感じ。 |
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強烈過ぎて、困ってしまう。 |
ゾンダーコマンドたちの立場のむごさ、流れ作業のむごさ・・・観たい? |
ここまで見せてしまう映画だとは思わなんだ。 |
アカデミー外国語映画賞、カンヌのグランプリなど、華々しいが、70年や |
そこいらでは(≒こんな映画が繰り返し作られた日には)、ドイツにとって |
その感覚や記憶を持ち続けるのが業のようなもので、前の世代のことだ
と目をつむってしまっては、確実に繰り返す可能性がいや増す。
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そんなことしか言えない、そう思うしかないではないか。
(ドイツも日本も鬱陶しいことこの上ないけれどねぇ、こういう映画、作り
続ける意味は、残念ながら、認めます。)
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