休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ロイ・バッド/「Soldier Blue」

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20160917(了)
ロイ・バッド/Soldier Blue
 
(1)ソルジャー・ブルー SOLDIER BLUE(1970)米
  ラルフ・ネルソン監督/キャンディス・バーゲン/ピーター・ストラウス
  ①~⑦
(2)マーベリックの黄金 CATLOW(1971)米
  サム・ワナメイカー監督/ユル・ブリナー/リチャード・クレンナ/レナード・ニモイ
  ⑧~⑭
(3)ツェッペリン ZEPPELIN(1970)米
  エチエンヌ・ペリエ監督/マイケル・ヨーク/エルケ・ソマー
  ⑮⑯
(4)囁く砂 SOMETHING TO HIDE(1971)英/未公開
  アリステア・リード監督/ピーター・フィンチ/シェリー・ウィンターズ/コリン・ブレイクリー
  ⑰⑱
(5)THE MAGNIFICENT SEVEN DEADLY SINS(1971)米/未公開
  グレアム・スターク監督/フェリシティ・デヴォンシャイア/ブルース・フォーサイス
  ⑲⑳
 
  2011年/CD/映画音楽/Silva Screen Records/ネット/中古
  <★★☆~★★★>
 
(1)これは観た。大学生時代。(この(1)以外は観ていないと思う。)
‘ニューシネマ’といった言い方の映画の類として、なにか強めの社会的
主張があるらしい、というような感じで観たように思う。
音楽は、西部劇にしては変則の、フォーク系のポップスというような音楽。
④Fields of Green and Skies of Blue(⑦も同じ)のメロディなど、ある程
度ヒットしたからなのか覚えている。
覚えていると言えば、ここには入っていないが、バフィー・セント・メリーと
いう歌手が歌った主題歌があって、大ヒットした。これが、なんとワタシえ
らく苦手で、このCDにはラッキーなことに入っていないので、聴いてみる
気になった(ホントです)CD。歌手の歌い方も好きでなかったが、なにがイ
ヤといって、音程の不安定さもさることながら、途中でテンポが不自然に
動くのがどうしても納得できなくてダメだったのですな。やりきれないよう
な映画の幕切れの記憶より、この主題歌の気色悪さのほうが残ってしま
った。
キレはなくもないけれど、バッドの音楽もそう魅力なかったんだなあ。残
念。
 
ジャケット写真、インディアンの裸の娘が後ろ手に縛られて坐っている図、
キャンディス・バーゲンだったかどうか思う出そうとしているのだけど・・・よ
くわからない。多分そうじゃないか。それにしては日に焼けすぎか・・・。
 
ニューシネマという言い方で有名なのは「イージー・ライダー」で、なにもこ
んな描かれ方をしなくったって十分にわかっているのに、わざわざいらだ
つように表現される。新しい表現なんて感覚はなくて、やたら腹を立てて
劇場を出てきたように覚えてます。そのくらいの感性の時にたくさん映画
を観てるんですねえ。そこそこ勘違い的な観方をしたままになったものも
たくさんあるんだろうなあ・・・
 
(2)これはどうも‘荒野の7人’の焼き直しみたいな作品じゃないか。 って、
あたりまえで、Seven magnificent men rolled into one なんて写真に書
いてあって、ユル・ブリナーが黒装束ではないが、ライフルを構えているん
だもの。非常に明るく、シャキッとした音楽。⑩などなんとボサノヴァ。でも
(『ブッチ・キャシディサンダンス・キッド』のバカラックの音楽を考えれば)
違和感などきっとなかったに違いない。弦のオブリガートも締まっており、
全体的にはどこかにコープランドっぽさとかと‘荒野の7人’の雰囲気も嗅
ぎ取れる音楽。悪くない。
 
(3)観てないけど記憶はある。この頃出演作が多かった地味なマイケル・
ヨーク。⑮はちょっとミリタリー調、⑯はなかなか美しい弦と合唱。
 
(4)ヨーロッパ調のピアノムード。やはり弦のオブリガートがあちこちで美
しい。こんなに転がすピアノも珍しというか、、、バッドが弾いているんだろ
うな。大時代な感じ。まあそれだけですが。
ピーター・フィンチは地味だけど、ワタシわりと好きな俳優さんだったです。
アルバート・フィニーが老けてきたらちょっと似てきた・・・
 
(5)また‘荒野の7人’関係かいな。コメディとのことで、バッド本来のジャ
ズ系の演奏形態。マンシーニバカラックを一緒にしたような楽曲。映画
は未公開。よほどつまらなかったんだろう。
 
メインの(1)よりは、それ以外のほうがよかったよう。残念賞だなあ。
バッドの落穂ひろい的な映画音楽集になってしまっている。