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(映画,com 解説から) |
農業を営む貧しい両親のもとに生まれ育った17歳のマヤ族の少女マ |
リア。作物を収穫できなければ借地を追い出されてしまうため、両親 |
は地主のイグナシオにマリアを嫁がせようとしていたが、彼女はコー |
ヒー農園で働く青年ペペに惹かれていた。その頃、農場は蛇の被害 |
に悩まされており、農薬も効かず困り果てていた。やがて、マリアが |
ペペの子どもを身ごもっていることが発覚する。 |
2015年ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞、さらにグアテマラ映画 |
として初めて米アカデミー賞の外国語映画賞にエントリーも果たした。 |
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今年始め、朝日のGLOBEに高評価で紹介されていたのを切り取って |
いた。(20160221〈日〉) |
グアテマラなんて、ましてや高地のマヤ民族のことなんて、コーヒーの |
豆以外にはほとんどわからないので、まあ、珍しいものを観る感じで。 |
マヤ民族という点がそりゃなんたって特殊だが、グアテマラの貧乏な |
農民の状況はそれでも類がないほど最悪というわけでもない。最悪な
のは治安かな。
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火山が多い東側の山岳地帯を舞台にしているのだろう。 |
使われている言葉はマヤ系のもので、スペイン語ではない。 |
若い娘マリアの悲しみやもがくさまはごく自然でインパクトも大きいの |
だけれど、それに引けを取らない少々変わった土地柄や、強烈な母娘 |
の愛情が残った。とくに母親! |
たぶん演技力が確かなんだろうが、物わかりの良さ、愛情のすごさ! |
必死の形相などは、ほとんど鬼気迫るものがある。 |
‘グアテマラでは一般にこうなんよ!’といってしまっては、若い監督 |
の意図が生きない気がした。 |
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