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津和野の少年が炭鉱務め、兵役、教員を経て絵描きになった…柔らかな水 |
彩画が、心温まる追憶にさらなる味わいを添える「昭和」の話。 |
過ぎたことはみんな、神話のような世界―なつかしい子ども時代のことから、 |
『街道をゆく』の司馬遼太郎さんのことまで、色彩豊かな、世界的人気画家 |
の心の情景。 |
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1926年生まれだから、オフクロより3つ下。狭心症はオフクロと同じ。 |
安野さんのほうは早くにステントを入れている。オフクロは断った、遅すぎる |
と言って。まだ生きているから、間違った選択ではなかったらしい。 |
この方、昔からけっこう好きで、絵をパラパラ見たり、文章をパラパラ読んだ |
りしてきた。 |
オフクロにも画集っぽいものを2つほどあげたことがある。気に入ったのか、 |
その後、版画なのか写真か、額縁つきの絵を買って、山下清の絵などとと |
っかえひっかえ壁にかけていた。今これはホームに持ち込んでいる。 |
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文章を書くことがとてもお好きな方。話題の宝庫。優しい文章でずいぶんた |
くさん書かれている。 |
(‘積読’している中にも文庫本が一冊・・・) |
当然そうした中に自伝っぽいものもあるもんだから、内容がダブりそうにな |
る。その場合は、断って、うんと短く書くか、省かせてねと丁寧に書く。 |
もう20世紀中に世界で有名になっちゃった画伯なのに、日本じゃそれほど |
でないようなのは、たぶんマスコミが好きでないせいじゃないか。 |
ワタシは、津和野だかにある美術館には一度は行ってみたいと思ってい |
る。行ったからって、どうってことはないと思うんだけど。なんでかな。 |
脱線・・・ |
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37編の文章と、さらっと書かれたような50枚の絵がそえられている。 |
きら星のごとき友人知己がひょいひょい現われ、羨ましいともさすがとも思 |
うも、けっして妬み心のようなものを抱かせない。いや、単にワタシの性格 |
というだけかも。 |
おしまいのほうの「即興詩人」というタイトルの文章では、そういう人びとが |
バタバタと亡くなり続けた2年ばかりのことが書かれる。名を挙げはじめた |
らどどーっと出てきて、止まらなくなっちゃった、という風情のところがある。 |
著者のきみょうな昂奮に、こちらは粛然とする・・・ |
文語がお好きな安野さんだ(岩波に何かそういう本を出しておられたはず) |
が、鴎外の向こうを張って、自分で口語訳を手掛けられた「即興詩人」、絵 |
も文も楽しめそうなので、覚えておこう・・・ |
今は、もっと古い絵本のシリーズを探している。 |
付録は、40年以上も前に描いた井上ひさしの『ガリバー』の表紙に使った絵 |
の原画が出てきたんだが、この関連の絵本を出したいと思い、描きはじめて |
いるという、その一枚を紹介している。
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