休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

安野 光雅/絵のある自伝

 
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20160801(了)
安野 光雅/絵のある自伝
  2011年11月/エッセイ&絵/文藝春秋 単行本/中古/Net
  <★★★★△>
 
Amazonの紹介文)
津和野の少年が炭鉱務め、兵役、教員を経て絵描きになった…柔らかな水
彩画が、心温まる追憶にさらなる味わいを添える「昭和」の話。
過ぎたことはみんな、神話のような世界―なつかしい子ども時代のことから、
街道をゆく』の司馬遼太郎さんのことまで、色彩豊かな、世界的人気画家
の心の情景。
1926年生まれだから、オフクロより3つ下。狭心症はオフクロと同じ。
安野さんのほうは早くにステントを入れている。オフクロは断った、遅すぎる
と言って。まだ生きているから、間違った選択ではなかったらしい。
この方、昔からけっこう好きで、絵をパラパラ見たり、文章をパラパラ読んだ
りしてきた。
オフクロにも画集っぽいものを2つほどあげたことがある。気に入ったのか、
その後、版画なのか写真か、額縁つきの絵を買って、山下清の絵などとと
っかえひっかえ壁にかけていた。今これはホームに持ち込んでいる。
文章を書くことがとてもお好きな方。話題の宝庫。優しい文章でずいぶんた
くさん書かれている。
(‘積読’している中にも文庫本が一冊・・・)
当然そうした中に自伝っぽいものもあるもんだから、内容がダブりそうにな
る。その場合は、断って、うんと短く書くか、省かせてねと丁寧に書く。
もう20世紀中に世界で有名になっちゃった画伯なのに、日本じゃそれほど
でないようなのは、たぶんマスコミが好きでないせいじゃないか。
ワタシは、津和野だかにある美術館には一度は行ってみたいと思ってい
る。行ったからって、どうってことはないと思うんだけど。なんでかな。
脱線・・・
37編の文章と、さらっと書かれたような50枚の絵がそえられている。
きら星のごとき友人知己がひょいひょい現われ、羨ましいともさすがとも思
うも、けっして妬み心のようなものを抱かせない。いや、単にワタシの性格
というだけかも。
おしまいのほうの「即興詩人」というタイトルの文章では、そういう人びとが
バタバタと亡くなり続けた2年ばかりのことが書かれる。名を挙げはじめた
らどどーっと出てきて、止まらなくなっちゃった、という風情のところがある。
著者のきみょうな昂奮に、こちらは粛然とする・・・
文語がお好きな安野さんだ(岩波に何かそういう本を出しておられたはず)
が、鴎外の向こうを張って、自分で口語訳を手掛けられた「即興詩人」、絵
も文も楽しめそうなので、覚えておこう・・・
今は、もっと古い絵本のシリーズを探している。
付録は、40年以上も前に描いた井上ひさしの『ガリバー』の表紙に使った絵
の原画が出てきたんだが、この関連の絵本を出したいと思い、描きはじめて
いるという、その一枚を紹介している。
 
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