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(帯惹句) ロバート・ボンフィーリオは新しい世代を代表するハーモニカ・ |
ヴァーチュオーソとして、ユニークな人気を博している。レパートリーは |
バッハからヴィラ=ロボスまでと広く、ブルースやポップスも得意としてい |
る。映画やテレビにも出演し、映画『クレーマー・クレーマー』に流れる |
哀調を帯びたハーモニカの音楽は彼の演奏である。 |
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④以下の小品集でも、ちゃんとオケ伴になっているので、ついでのオー |
ケストレーションかと思いきや、ちゃんとしたもので、協奏曲との大きな |
ギャップはない。そりゃもちろん、協奏曲のほうがりっぱだけど。 |
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協奏曲。ハーモニカというだけでも音色的インパクト絶大。 |
録音技術の助けあってのアルバムなんだろうが、例えば、珍しくも美味 |
なる料理をいただく感じとでもいいますか。 |
分りにくさはいっさいない。 |
翳りはほんの彩り程度で、ひたすらに明るくセンスいっぱい。詩情がす |
ばらしい。 |
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14曲も入っている小品集も、引けを取らない。 |
14曲もあってほとんどが叙情的ながら、詩情と一口に言えない、その |
バラエティの豊かさは汲めども尽きぬという感じで、つまりはこれがヴ |
ィラ=ロボスなんやろね。ブラジルの枠なんてない。 |
珍しいものに出逢えた。 |
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28年前の録音。もうデジタル録音、CDというものが出始めて4-5年たっ |
ているものの、けっこう古いという感覚がある。 |
まだ30年ちょいというか、もう30年というか、コンパクト・ディスクも成熟 |
しましたねえ。 |
こんなパッケージもの、なくなると思ったのですが、どっこい、こらえてい |
る。発売≒配信に完全移行というのはないのかな。いや、わたしはこの |
「パッケージ」があるほうがいい。ガラパゴスでけっこう。
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映画『クレーマー・クレーマー』に流れる・・・ | たしかこのサントラは、バロックのコンピレーションだったので、聞いてみ | ようと思ったことがない。 |
映画は観たものの、じつは大して覚えていない。ハーモニカも。ちゃんと
観ていないんでしょう。
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