<AMERICAN CLASSICS> |
ピアノはなかなか技巧的に大変そうな感じもある。なかなか華麗。 |
和声的には、パリで学んだというだけに、フランスっぽい(≒ラヴェル)の |
ような音がふんだんに聴けるも、バックのオーケストラについては、柔ら |
かく甘ったるく奥行きがあって、かつアメリカが匂う。 |
第一楽章は暗さなく、オシャレ。 翳りのある美しい第二楽章は、不自然 |
な騒ぎ方をするところが少しあるのを除けば、大半は夢見るような心地 |
よさ。そして軽妙な第三楽章。 |
ラヴェルとガーシュインの出会いでしょう、誰もがその辺を連想するんじ |
ゃないか。 |
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えてして、尖がったものじゃないから、現代人のくせになんだ、なに考え |
てんだ! みたいなレヴューがありそう。こういうヒト(自分じゃ演奏しない |
若い聴き手でしょう、たいてい)はいるものだけれど、果たしていましたな。 |
こういう若者がいなきゃいけない。もっとも、そういう御仁も、たぶん歳をと |
るにつれ、どんどん変わっていく・・・ |
‘業界’としてだっておおむね時代遅れ。クラシックの音楽会なんて、いま |
だに本当に‘古くさい’プログラムのオンパレード。 新聞で見かけるくらい |
だけれど、オーケストラの演奏会は概してそうだなあ。尖がったものなん |
て、せいぜい人口の多い東京でしか入ってもらえない。アングラ劇場じゃ |
ないのにさぁ(?)。 |
支える「会員」にはお金と時間に余裕のある年寄りが多く、古典派ロマン |
派でもって、音楽で表現しうるものは表現し尽くしちゃってるから、以降の |
ものに拘ることはないとわかったよ、てなふうに、いわば‘クラシック’に回 |
帰しちゃった人が多いですからね。それに初心者向けの有名曲も用意し |
て啓蒙しなきゃならない。 |
大雑把にはそんな‘業界’じゃないですかね、、、いわば、伸び悩むべくし |
て、伸び悩む。 |
この頃はどんな感じなんだろ、ホントはね、よくは知らんのです。 |
クラシック「系」で演奏家として生きてゆくのもタイヘン。長男家族を見てい |
て、つくづくそう思う。長男はもうオケを辞めて3年ぐらいになるのかな。奥 |
さんももうすぐ辞めることになっている。オケに所属していると(一部のトッ |
プオケはそうでもないのだろうが)サラリーマンとして縛られるだけで給料 |
が安く、やりたい自由な活動が容易にできない。 |
・・・大脱線! |
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8つの部分に分かれたチェロ協奏曲。それぞれになんかサブタイトルがな |
いと淋しいんじゃない?ってんで付けられているが、面倒なんで書かず。 |
チェロとオーケストラのための組曲というくらいのものだと思う。 |
ピアノ協奏曲の50年あとの作品にしては、さほど大きな作風の変化は感 |
じられない気もする。 |
ラヴェルからもガーシュインからも離れてはいるものの、さまざまな曲想が |
なかなか楽しい。ピアノもあちこちで活躍する。 |
こちらも素敵な‘保守’でした。 |
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録音、演奏、ともによかったと思う。
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