休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

聖霊のための詩篇集

20160408(了)
 
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聖霊のための詩篇   PSALMS FOR THE SPIRIT
ジョージ・マーシャルギャレット - George Mursell Garrett (1834-1897)
 ①詩篇126番「主がシオンの捕らわれ人を連れ帰られる聞いて」 
 
  2:03 (詞/旧約聖書
ジョン・ゴス - John Goss (1800-1880)
 ②詩篇第127番 「主ご自身が建ててくださるのでなければ」 2:15
ハーバート・ハウエルズ - Herbert Howells (1892-1983)
 ③4つのアンセム - 第1番 詩篇第122篇 「エルサレムの平和のため
   に祈れ」 7:17 (詞/旧約聖書
 ④詩篇第121番 「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ」  2:33 
ヘンリー・トーマススマート - Henry Thomas Smart (1813-1879)
 ⑤詩篇第65番「沈黙してあなたに向かい、賛美をささげます」 4:14 
  (旧約聖書 
ウィリアム・マサイアス - William Mathias (1934-1992)
 ⑥詩篇第67番「神よ、民らにあなたをほめたたえさせ」 Op. 87 5:30
  (旧約聖書 
トーマス・アットウッド - Thomas Attwood (1765-1838)
 ⑦詩篇第41番「いかに幸いなことでしょう、弱いものに思いやりのあ
  る人は」3:57 
ジョージ・マーシャルギャレット - George Mursell Garrett (1834-1897)
 ⑧詩篇第93番「主こそ王」  2:14 (詞/旧約聖書 
ウィリアム・クロフト - William Croft (1678-1727)
 ⑨埋葬の弔辞, "I am the resurrection and the life, saith the Lord" 
   2:59
ノエル・エジソン - Noel Edison (1958-)
 ⑩詩篇第137番 「バビロン河のほとりに」 3:14 
エドワード・C・ベアストー - Edward C. Bairstow (1874-1946)
 ⑪詩篇第114番「イスラエルはエジプトを」 2:16 
ボブ・チルコット - Bob Chilcott (1955-)
 ⑫詩篇第102番「わが祈りを聞きたまえ」 7:19 
マシュー・ラーキン - Matthew Larkin (1963-)
 ⑬詩篇第111番「わたしは心を尽くして主に感謝を捧げる」 3:14 
サミュエル・ウェズリー - Samuel Wesley (1766-1837)
 ⑭詩篇第42番「鹿が谷川を慕いあえぐように」 4:34 (詞/旧約聖書
ヒューバート・パリー - Hubert Parry (1848-1918)
 ⑮詩篇第122番「主の家に行こう、と人々が言ったとき、わたしは嬉し 
   かった」 6:25 (詞/旧約聖書
  ノエル・エジソン(指揮)/エローラ・セント・ジョンズ合唱団
  マシュー・ラーキン(オルガン)
  録音:2005年1月、カナダ、オンタリオ州、エローラ・セント・ジョンズ教会 Tot.60:31
  CD/Ⓟ&ⓒ2006/合唱/Naxos 8.557781/輸入/ネット
  <★★★★>
 
(紹介文) 英国の礼拝で、今日に至るまで歌い継がれてきたのが詩篇によ
る合唱曲です。当盤は、カナダを代表する聖歌隊による演奏で、古くは17
世紀に生を受けたクロフトや、モーツァルトの弟子でもあったアットウッドか
ら、新しくはキングズシンガーズでも活躍したチルコット、そして当盤の指揮
者とオルガニストまで、幅広い時代の作曲家の音楽をお届けします。多くは
朗読調の静かな作品ですが、ひときわ厳粛な「埋葬の弔辞」、 響きわたる
オルガンが効果的な 「神よ、すべての民があなたに感謝をささげますよう
に」や「イスラエルはエジプトを」、同じ詞を使用した有名なパーセル作品の
旋律を使用し現代的な感覚を絶妙にまぶした「わが祈りを聞きたまえ」あた
り、スパイスの効いた選曲が魅力の一枚。最後はこの分野の代表作「主の
家に行こう、と人々が言ったとき、わたしは嬉しかった」で締め括ります。
宗教的なものには反抗、抵抗してきたわりには、こんなものをつい聴く。
子供のころに賛美歌に親しんだことと無縁ではないとは思う。
たまたまワタシの曾祖父がこしらえた賛美歌というものがあって、これは「今
様」調だとかで、まさかと思うような古風なものだったが、新しい讃美歌には
時々素敵なものもあったように覚えている。
それと、いまさらだけれども、若いうちにフォーレのレクイエムが気に入った
ことも大きい。これは高校の終わりごろから予備校にかけての頃。
まあこれらのせいでだろう、いつの間にか、美しいと思えるなら宗教曲も分
け隔てしなくなった。
ここに集められているのは、全て英国もの。
新旧、かなり時間差があるが、みごとに全部が美しい。
賛美歌レベル(語弊はありますが)ではない。
主に19世紀以前の曲では、最後に「アーメン」があって、久々に聴くが、ここ
でのアーメンは悪くない。教会で聴いたり歌ったりした讃美歌のように、いわ
ばとってつけたような浮いたアーメンじゃなくて、ちゃんと音楽に組み入れら
れているということなのね。
優劣のつけようもないものだけれど、ワタシの好みでは、やっぱり和声の新
し目のものがいいようで、英国の合唱もので早々にファンになったハウエル
ズの2曲(③④)。
そのつぎは、紹介文にもあるオルガンが素敵な⑥あたりだろうか。