休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショナル ジオグラフィック3月号

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20160404(了)
ナショナル ジオグラフィック日本版 2016年3月号
(1)90億人の食 捨てないで食べちゃおう
    地球上で生産される食品の約3分の1が、食べられることなく廃棄され
    ている。捨てられる食べ物をなくそうと奮闘する英国人活動家に密着
    した。
(2)東北の5年間 6つの物語
    2011年3月11日の東日本大震災から5年がたつ。東北の人たちの思
    いや移り変わる風景を、震災直後から現地を撮り続ける6人の写真
    家が伝える。
(3)イラククルド人 踏みにじられる未来
    過激派組織「イスラム国」(IS)がイラクに侵攻し、戦いに身を投じる若
    者たち。クルド人がようやく手にした安定と繁栄は、崩れ去ってしまう
    のか?
(4)迫害されるイラクの少数派
    2014年8月上旬、イラクの少数派ヤジディの村が過激派組織「イスラ
    ム国」(IS)に攻撃された。そのとき何が起きたのか。被害者たちのそ
    の後を追った。
(5)北極 資源開発の行方
    石油やガス、鉱物など豊富な天然資源が眠る北極圏。地球温暖化
    で海氷や永久凍土は解けているが、依然として過酷な環境が、資
    源開発の成否を左右する。

    2016年2月29日発行・発売/日経ナショナル ジオグラフィック社

(1)食べ物が捨てられている話。
夢のような輸送手段があれば(そりゃ調理も必要だが)、20億人を食
べさせることが出来る。というか、それだけの量が捨てられている。
それに少しでも近づこうという目標目的を持って活動するある男に密
着取材したもの。
日本の捨て方はまだ若干マシな方だけれど・・・
(表紙は売り物にならない野菜)
(2)あまりインパクトなし。何のかかわりも持ってきていない自分などが
言うことでもない・・・ なんてね、こうスミマセンネエふうに書くこと自体
が、自分で気に入らない。ま、でも、写真面白くなかった。
それより・・・政府や国に腹が立つのみ。
むしろ、これを書く直前にテレビでちらっと観たことのほうが記憶に残
るだろうな。
石巻だか、あの辺の港でのことで、地球の営み。港の地盤が、地震
あといったんは沈下したが、その後隆起し始めているという。元の高さ
より今は40センチほど高くなった。岸壁での作業が大変になっている
というようなこと・・・
(3)クルド側から伝えられるものが少ないから、興味持ちましたね。
トルコ・イラン・イラク・シリアに約2500万人!!!いると言われていて、「国
をもたない世界最大の民族集団」。ただ、国境線が引かれてからは、
ではないかと思うが、実態は文化や目的を共有するまとまった集団で
はなくなっている。フセインの後、イラクの中の自治区は石油があって
いったんは安定したものの独立の気運もどうやら薄れている。クルデ
ィスタンという言葉が中で使われているけれど、それは正しくなさそう。
今は真横にISにいすわられてしまった。
ISと戦う勢力として認められているが、相当数ISに加わってもいる。
やれやれ。
(4)で、次の記事は同じイラク内の少数派「ヤジディ」の話。
日本人女性カメラマンの小さい記事。ISからの酷い仕打ちを受け、女は
売買され、民族として存続が危ぶまれている。
トランプさんがもし勝ったら、こんな地区はどうなる?
(5)ロシアがしがみついている北極圏の開発。経済事情の問題だ。
永久凍土のみならず、中国と同じように、ここは俺んちとばかりに北極圏
の海底の開発をやっている。ガスと石油がメイン。大変! もっとも・・・
  「これは“炭素爆弾”ですよと、永久凍土の研究者トマス・ダグラスは炭素
  を豊富に含む太古の永久凍土層を指差した。世界の永久凍土層に 
  は、大気中の炭素の2倍に当たる推定1600ギガトンの炭素が封じ込め
  られている。凍土が解けると炭素が放出され、気候変動に拍車がか
  かる。(略)
  「最新の論文では、2100年までに推定10~15%の炭素が放出される
  とあります」とダグラスは言う。それだけ大量の炭素が放出されれば、
  世界全体の気候や様相が一変するだろう。
これはカナダやアラスカの話の流れから述べられている部分だが、ロシ
アでの規模のほうがもっと大きい。今や地球なんて小さいからねえ、その
表面で自分の首を絞める人間の存在なんて、どれほどのものでもない。
人間以外の生き物には、申し訳ないけれど、もっともっと生き延び辛くなっ
て、カタストローフすらあり得るので、覚悟はしておいてくださいな。
 
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(キャノンの宣伝の写真。中国/四川省/白玉。 点々と見えているのは
標高5000mの大地に放牧されているヤクの群れ。冬の前、夕刻。
この奥行き感がすごいので撮ってみたが、残念、感じがまるで出ない。
このアップの時点で読んでいる高野秀行「未来国家ブータン」というた
のしいドキュメンタリーで想像する景色に通じる気がする。)
 
(これは写真系の目次)↓
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