| モネなどにも影響を与えたというように、好きなバルビソン派の画家たち |
| とけっこう共通していて、じっさい、ワタシ、ターナーも好き。 |
| どんな人となりだったのかは知らなかった。 |
| かなり秘密主義だったり、二重生活みたいなことをしていたり、絵には誠 |
| 実で人望も評価も高かったが、それ以外の部分ではいろいろと不誠実な |
| ところもあったよう。 |
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| スポールの演技はクサイが頑張っていて、ややこしい性格をなんとか表 |
| 現し得ていたんじゃないですかね。ちょっと変質的に振れ過ぎていたきら |
| いはあるにしても。カンヌの男優賞はめでたい。 |
| 父親ターナー・シニアとの年齢差がリアルじゃなかったのは、ちょっと惜し |
| い。メイド役のアトキンソンさんが良くも悪くも最後まで独特の存在感。幕 |
| 切れなど妙に印象に残ってしまった。監督さんの苦労のシーンでしょう。 |
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| わざとらしいくらいに(ロンドンの?)訛りを強く出した喋り(スポールさん) |
| だったよう。当時からあんな感じだったんですかね。そういやオーストラリ |
| アの発音もあんな感じに似てる気がする。昔からああだったんだろうか。 |
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| 音楽のヤーションは知らない作曲家。語呂からすると北欧ふう。 おそらく |
| ペア・ノアゴー(この人はデンマーク)のようなクラシック系の作曲家ではな |
| いか。 |
| 他のマイク・リー監督作品の一つでも担当している。 |
| おおむねそこはかと鳴らすだけで、いわば風のような感じ。二度ばかりど |
| ろどろとティンパニを鳴らして見せたけれど、そこだけちょっとオーバーな |
| 印象を持った。 |
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| 絵がどんどん具象から離れて、すべてが光や靄や海に溶け込んでしまっ |
| たかのように進んでゆくのが素晴らしのだけれど、よくあるように、それに |
| 対して、当時(18世紀末ごろの英国)ではまだまだ時代のほうが追い付い |
| て行けなかったらしい。 |
| 邦題の副題‘光に愛を求めて’は、でもなんだか身も蓋もない。 |