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| 以前撃退されて印象のよろしくない、今や超有名作家(といってももちろ |
| ん故人だけれど)カーヴァー(1938-1988)の全集からの選集。 |
| 村上春樹の紹介によって日本でも読者が増えたんだろうなあ。この選集 |
| も村上の訳&撰。 |
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| 「でぶ」を読んでひとまず安心。 |
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ああ、読める、読めるぞ・・・
(これでおしまいではまずかろうと、、、以下恥ずかしい蛇足)
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| ※ |
| 偶然なんだけどね。今や、なにかと出てきては以前の撃退を思い出させ |
| る気になる名前だものだから、エエイ、ウルサイ、読めばいいんだろ読め |
| ば!てなもんで、、、積読から選択。 |
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| 村上春樹さんを虜にしたこのカーヴァーという作家、もののみごとにひね |
| くれていて、素直に読めばいいのですと言う村上のレベルを遠く超えてし |
| まっている。 |
| 素直は無理でしょう、素直は。 |
| 詩人を含めた、文章や言葉のニュアンスや不可解な雰囲気にこだわる |
| 書き手、読み手にしか受けないんじゃないか。少なくとも、メジャーなもの、 |
| ポピュラーなものではない。 |
| だから、「お前、これが楽しめないのか!」というやつがいたら、言われた |
| 側の多くは、ああオレは鈍感なのかと思ってたいてい困惑することになる |
| んじゃないか。でもそう思う必要はないね。 |
| また言い替えるけれど・・・ |
| 卑近な物事の中にいて、普通は行けるはずのない、ほとんど死後の世界 |
| のような不思議な場所(あるいは別次元)に連れて行かれたかのような味 |
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とでもいう変な作家。神経の繋がり具合、ズレ具合がヘン! ホラーと紙
一重みたい。
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| 後半は分かりよくなってしまったので、やっぱり特に前半の作品やね。 |
| ⑫の詩はいたって散文的で、村上の説明を読んでもこれが詩かどうかよ |
| くわからないが、短編小説は全体的には「詩的」かもしれない。ワタシは |
| 詩のことはホントはよくわからないのだけど。 |
| 最後の‘チェーホフ’⑩なんて、同じ作家だとは思えない。 |
| 楽しんだのかどうか、よくわからない。 |
| 短編の「奇妙な味」系のアンソロジーは多いけれど、それにしても奇妙な |
| 読書体験。人生の何を言っていることにもならないが、どれもこれも人生 |
| の断片ではあると思う。 |
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| 以前撃退され、今回は読めた。 |
| どういうことなのか、やはり少しは気になりますな。年を取ったのか、アホ |
| になってきたのか。 |
| こんな世界に入り浸っていると、「普通の生活」との乖離で危険かもね。 |
| 最初の「でぶ」で、読める読めると思ったワタシは、かなりずれた世界に |
| 踏み出していたのかもしれないし、実際撃退された以前より「危ない」目 |
| に近づいていたのかもしれない。 |
| で、またまた言い替えると・・・ |
| 敢えていうなら、アル中のたわごと的世界、なんてものをものの見事に |
| 掬い上げたものなんじゃないかなぁ。それが、村上に言わせれば「とて |
| つもない」こと(≒技量?)なんじゃないの? どうなんだろう。 |
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各編ごとのメモは没にした・・・
印象に強いのは①②⑦⑧あたりですかね。
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| ああ、やっぱりバカにされるぞと思う自分がいる。 |
| わたしゃ凡人、ドンマイだわ。 |
| どっちが幸せか(こんな言葉使うか!)、書いたもん勝ちかどうか、わかっ |
| たもんじゃないし・・・ |