休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『サンドラの週末』

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20160321(了)
映画『サンドラの週末』  Deux jours, une nuit
   監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌリュック・ダルデンヌ 
   マリオン・コティヤール/ファブリツィオ・ロンジョーネ
   2014年/ベルギー・フランス・イタリア映/95分/DVD/レンタル
   <★★★☆>
 
体調不良(鬱)で長期休職していたサンドラが、復職しようとしたら、投票
でクビになったという。従業員が、彼女をクビにするか、代わりにボーナス
を受け取るかの二択を迫られ、おまけに中間管理職からある種の圧力ま
でかけられての結果。
彼女は社長に食い下がり再投票を勝ち取るも、さあそれからがたいへん。
16人の職員へ訪ねて行って、ボーナスの代わりに自分を失職させないで
くれるよう過半数の獲得を目指して頼み始める。
優しい夫と「薬」と若干のシンパに支えられて、めげそうになる気持を何度
も何度も立て直しつつ。
週末で、なかなか掴らなかったり、どうしてもボーナスを貰わないとやって
いけないと拒否されたり。16人一人一人の事情が絡む。
フランス(に限らないか)のこういう切り口の映画なんて初めて。
今や大女優のコティヤールが演る役でもない感じがするけれど、演っては
ダメということもない。神経の細い庶民的奥さんとしてちゃんと嵌っている。
週明けの投票日の結果や結末に、ほっとしたことになる、と思う。もう、この
かたちしかない。
 
(上掲ポスターの下側が週明けの朝。こういうの、日本じゃない光景。日本
にはなじまない。勉強にはなった。あれはたまらないね。)
(感想文というより単なる筋。芸がありません。スミマセン、、、)
ベルギーが絡んだ映画。
映画とは関係ないが・・・
これを観たころ、フランスのテロ事件の記憶も生々しい中で、ベルギーでテ
ロ事件があって、ISが犯行声明。34人が亡くなった。
やれ、ベルギーはテロの温床だったとか、トルコが危険人物として国外追
放したヤツだったとか、ベルギーにもそのことは通告されていたにもかか
わらず、その連中(主犯格?)を放置しただとか、ニュースは伝えている。
ぶち壊された、‘sudden death’のような生活が、たくさん・・・  これからも、
いろんな国で起きるんだろう。