(帯紹介文) 英国近代音楽が好きになると、気になってたまらなくなるの |
がフィンジの音楽です。やはり独特の抒情味がウリで、協奏曲などに目を |
付ける愛好家は多くいらっしゃいますが、ここは是非合唱というジャンルに |
も目を向けていただきたい!当盤はオルガンが付く宗教音楽と、無伴奏 |
世俗音楽の傑作「7つのパートソング集」を収録しています。宗教音楽の荘 |
厳さは出色で、特に②と⑭の終わり近くの「アーメン」にはゾクゾクきます。 |
パートソングは仲間と楽しく歌うコンセプト、親しみやすい抒情はフィンジな |
らではの魅力です。もちろん合唱ファンには強く推薦する一枚です。 |
|
English Choral Musicのシリーズでハウエルズやラッブラに初めて出会った |
のでした。 |
このフィンジも似たようなものですが、ハウエルズのオーケストラ付きの宗 |
教的な曲の関連から紹介しているCDを見つけた。 |
この3人は好きで、何枚もCDを楽しんできています。宗教曲なんて、とブツ |
クサ言いつつも、聴いてますな。 |
|
最近聴きなおした宗教曲のCDで、絶品であることを再確認できたも |
のがありまして、、、なに、俄然美しいというだけのこと。帯いわく・・・ |
“グレゴリオ聖歌をベースに天空的な美世界を描いた驚異のミサ曲!” |
●M・デュリュフレ : ミサ「クム・ユビロ」 |
英じゃない仏モノ。まあもちろん‘フォーレ命!’って感じ。 |
NAXOS盤はオケ伴。カップリングのオルガン組曲等が、これまた最高。 |
繊細でカラフルな演奏。 (8.553197) |
BIS盤はオルガン伴奏。カップリングは流行った大傑作「レクイエム」 |
等。飾り気がない、ストレートでストイックな演奏。 (CD-602) |
|
①のような元気いっぱいの晴れがましさ、輝かしさが特徴としては大きい |
けれど、もう一つの特徴は、甘く‘緩い’叙情的な曲調。 |
たとえば歌謡調やフォークソングのような感じが混ざる②はなかなかのも |
ので、最後の短いアーメンは確かに美しい。続く③④は、まるっきり歌謡 |
調。哀感が素晴らしい。無伴奏の⑦~⑬もそうやね。 |
|
あまり大きな編成の合唱団ではないよう。 |
また聖歌隊というだけあって、子供の声も混ざるみたい。子供の声が混ざ |
るのは、嬉しい。いや、、、あれは大人の女声なのかなあ。ビブラートが少 |
ないので、高音は男の子の声っぽく聞こえる。そうか、カレッジなんだから、 |
子供はいないのか、、、。 |
|
日本でもちょっと人気が出た「リベラ」という英国の少年合唱団が、ワタ |
シ、ちょっと恥ずかしいけれど好きでして、CDを数枚手に入れたりもしま |
した。声変わりしたら退団して行く。どんどん代替わりする。子供の時に |
しかないボーイ・ソプラノ。時々聴きたくなるのです。 |
正月のウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサート、ちらっと見ただけで |
すが、ウィーン少年合唱団らしいのが出てました。 |
|
ワタシの好みはあくまでオケ伴だけれど、ここでのオルガンの伴奏はちょっ |
と控え目ながら実に見事。けっして現代音楽っぽくはないものの、感覚とし |
ては決して古くさくない。 |