トゥビン ―― |
(1)String Quartet; |
曲想が豊かだという気はしないし、いたって地味であるものの、そのこと |
に特に不満は感じない。牧歌的、素朴なイメージながら、田舎っぽくもな |
い。涼やかで心地よい。北欧の特徴だと思う。 |
和声的に(ったって全くもって詳しくありません)20世紀のものが多いので |
しょうが、‘現代音楽’ではない。19世紀末の遅れたロマン派の音楽 |
だと言われれば、なるほどと答えてしまうね。 |
英国の大好きな作曲家モーランの変ホ長調の弦楽四重奏曲に、けっこう |
共通するものがありました。 |
素敵な曲。 |
交響曲しか聴いたことがなかったので、ずいぶん印象が変わった。 |
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(2)Eleegia; |
しずしずと進むやや陰気な曲で、美しいと言えなくはないものの、特段の |
印象はない。 |
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(3)Piano Quartet in one movement; |
弦楽四重奏とは一転、激しく熱く主張が強い。でもそれだからこそ余計に |
ロマン派だなあ。 |
弦楽四重奏が北欧や英国に通じる気がしたのに対し、こっちはフランス系、 |
あるいはフランク一派の系列に属するような感じ。 |
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トゥール ―― |
(4)String Quartet; |
おっと、ワタシより若い。 |
完全にミニマル・ミュージック。久々のミニマルであるせいか、実にかっこい |
い音楽。メインは第二楽章のようで、ベースはミニマルでも曲想多く変化に |
も富んでいて引き込まれる。中に、こっちの思い込みかも知れないんだけれ |
ど、イスラムの臭いがプンとしたように思う・・・。エストニアにモスクは
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あるのだろうか。 |
いい曲です。気に入った。 |
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ペルト ―― |
(5)Fratres for String Quartet |
倍音でしずしずと始まる。時々耳に入る、現代音楽では非常にお馴染みの |
曲。小オーケストラだとか、他の楽器構成でも奏されるんじゃなかったか。 |
なんとも濃厚に漂う宗教的雰囲気。キリスト教系にとどまらない。それも、 |
天に召されるといった感じ。 |
お葬式に、合い過ぎるほどぴったり。 |
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三様のエストニアの音楽を、うまくまとめた(少々典型的すぎる?)アル
バム。
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星の数、少ないかも。 |