休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ナショナル ジオグラフィック(日本版)2015年12月号

 
 
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20151227(了)
ナショナル ジオグラフィック(日本版)2015年12月号
聖母マリア 愛と癒しのパワー 
    聖母マリアが姿を現したという「出現」の報告は世界各地で古くから
    あり、約2000件にものぼる。その現場を訪ね、信仰の源泉を探る。
②「おいしさ」を科学する 味覚の科学
    「おいしい」という感覚は、舌で感じた味覚だけで生まれるものでは
    ない。喉の奥からたちのぼる香りや食感など、あらゆる感覚が融合
    してつくり出される。
苦難に負けないハイチの誇り
    奴隷制度、独裁者、米国の干渉・・・苦難の歴史を経てもなお、自ら
    の足で歩みを進める人々の姿を、若者たちのカメラがとらえた。
ヒョウと人間 縮まる距離
    都市部の拡大により生息地を失ったヒョウが、人間の住む場所に
    姿を現すようになった。私たちは、ヒョウとの共存を迫られている。
キリバス 沈みゆく島に生きる
    中部太平洋に位置するキリバス共和国。海面上昇により、国土は水
    没の危機にあるが、島民たちは毅然と立ち向かおうとしている。
日本のエクスプローラー ピラミッドの実像に迫る
    正確なデータの記録を重視する気鋭のエジプト考古学者、河江肖
    剰。3D計測を駆使して、エジプトのギザに立つ大プラミッドの新たな
    姿を探る。
      2015年11月30日発行・発売/日経ナショナル ジオグラフィック社
 
 
①ウチではワタシの前の代まではクリスチャンである。だから余計にといってもいい
かもしれない、この手の話はどうしてもゴメンナサイ。
従兄弟従姉妹レベルにはきっとまだクリスチャンはいる。
世界の創造主としての神(まあいてもかまわないが)に対し、教会やモスクで、今日
の糧を感謝し、明日の生活を見守れ、食べ物がなくて困っている人々の上にも・・・
などと祈ることはとてもできないワタシなので、ミラクル・マリアについても当然無理。
どれだけ「目撃」されたといっても、無理。
宗教曲、レクイエムだとか、まさに‘スターバト・マーテル’なんてものは時に聴くけど
ね。美しかったりするから。理解はできていない可能性が相当あるけど。(「美」を感
じるとはどういうことか?なんて、手に負えません。)
で、この記事への反応はしません・・・というか、できません・・・。
②味覚 びっくりポン的記事。
味覚ってのは食べられるもの見つけたり毒を避けるために発達した感覚だそうな。
そのことはじめて知ったかも。
はじめに赤ん坊の反応のことが紹介される。なるほどである。
ナマズ、面白いねえ。皮膚、鰓、唇、ヒゲなどに人の舌にあるような味蕾がぎっしり
なんだと。触れば味がわかるなんて感覚がワカラン。前が見えない泥水でも平気
なんてね。人類は水中で進化した祖先の系譜を引いているんだろうなんてことも。
人の味の感覚ってのは、舌の味蕾だけで味わう(わかる)んじゃない。むしろ鼻腔の
奥の嗅覚のほうがよほど多く働いてのことらしい。だから味というより「風味」という
ほうが正しい。
鼻の奥の臭覚の受容体は多くて敏感で、鼻先から入ってきたものと、喉の奥から
入ってきたものをちゃんと判別しているんだって!
そしてこの三方向の感覚を、脳では別々の箇所で判別し、さらにこれらを統合する。
もっともこの統合の仕組みはまだよくわかっていないらしい。
美味しいと感じる仕組みは超複雑。
たとえば、舌の味蕾のシェアが少ないといっても、舌は基本なのであって、こいつが
機能しないと、脳が喉の奥で感じる臭いをほとんど無視するように働いてしまうなん
て。なんともはや。
そのほか味を感じる方法の情報がてんこ盛りの記事でした。
③ハイチ、その呆然としてしまう歴史。
台風や地震(数年前どデカいのがあった)以外にこんなにみじめったらしい歴史!
「苦難に負けないハイチの誇り」ねえ。近いところではアメリカの干渉の間違いがと
ても大きい。アメリカは自認しているが、手厚くサポートしてあげているのだろうか。
してないね、きっと。(クリントン大統領が方法の間違いを認めただけ)
国民は、外国に手を引いてくれと言うのもわかる。時間がかかってもある程度放置
するしか道はないんじゃないか。孤立させないようにするだけで。
それにしても、ブードゥー教、これがどうなっていくのだろうか。 いやこれが中心に
あり続けるんだろうな。
④先日読んだ猫の本で、ヒョウがさんざん出てきたんで、興味を持って読んだ。
人間と隣り合わせで棲んでいるヒョウの話。微妙な問題やなあ。
アフリカ、ユーラシア大陸の地図に生息範囲が載っていて、なかなか広いんだ。
アメリカ大陸のピューマは別種。
頭も良ければ、気候への対応力もある。
でも都市化は際限ない。これまでちゃんと共存してきたじゃないか、あんなに抑制
が利く動物なんだし、、、と言われてもなぁ。
たとえばインド全体で、一日平均、交通事故で380人(多すぎ!)、鉄道事故で460
人(嘘やろ!)、感電で24人が死んでいる。それに対しヒョウに殺される事件はごく
たまにしか起きないのに、マスコミは大きく報道し、人は恐れる。
‘侵入者’じゃなく“住民”として考えるべきだ? うーん・・・
やっぱりなあ、すぐそこにいるってのは怖いわ。ワタシも何とかしろとゆうてしまうや
ろなぁ、あんなでかい猫。美しいけどなぁ。
 
                     (ヒョウの分だけちょっと写真を撮ってみました)
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                            (意外に広い生息域)
 
⑤しんどい話。ツバルは確か移住計画を打ち出したんじゃなかったですかね。
しかしキリバスの人びとはもめていて、むしろ移住には否定的。一方的に(!)「気候
変動難民」にされる気はないという。今後30年ほどの間に人が住めなくなるだろう
という観測があるにもかかわらずだ。しかも悲観していないんだとさ。二酸化炭素
大量排出国や科学技術の進んだ国々の責任において何とかできるはずだと主張し
ている。なかなか強気。
威厳があるというか、強情というか・・・ 
“民主主義って何?”っていうのと似てない?
実際はそうしろと訴えているのみで、そのほかはただマングローブを植えているだ
けに近い。それ以外にやれることはないように思われる。大量排出国には、堪える
話。 
⑥これはまったくしんどい話ではない、むしろ楽しい話題なんだが、ほとんど興味が
ないもんですから、さらーっと。
‘任せた!調べて!’
 
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   (インド・スピティ谷。写真はこれまでにも見たことはあって、印象に残っているけれど、今
   回表紙を開けたらいきなりあって、つい・・・ この写真、もっとずっと暗い。インドの西の
   ほうかな。寺院です。その孤絶のありさま・・・ 上記記事とは無関係)
 
 
   (正月前に書き留めたメモ分おしまい)