ベルギー/オランダの映画。アメリカに憧れ、ブルーグラスのミュージシャン |
として活動する男と、タトゥー彫りを営む思い込みのきつい神経質な女との |
愛の物語。言葉はオランダ語。 |
一緒になった二人はラブラブで、グループでの音楽活動も順調。彼女は彼 |
のグループで歌を歌うことも始め、立派なメンバーになる。 |
女の子を授かってしばらくは良かったが、その子が重い病気(多分白血病) |
になり、失くしてしまう。 |
ここからが主題のようなもので、詳述できないが、子供の死に対する夫婦 |
それぞれの受け止め方、対応の仕方の違いが、暗く激しく描かれる。 |
どこかの評に彼をアナーキストだと表現していたが、それはどうか。 |
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執拗に過去と現在を行き来する描き方で、これはやむを得ない気もする。 |
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ベルギーでブルーグラス?とも思ったが、音楽はそんなに違和感もない。 |
アメリカのジャズがポップスがヨーロッパ中に広がって盛んになった20世 |
紀後半のことを思えば、まあこんなのはかわいくて、珍しいほうかもしれな |
いけど。 |
彼はビル・モンローが一番好みだと言っている。 |
ともあれ、音楽にもいろいろ語らせるシーンがある。音楽自体がなかなか |
いい。映画の流れをバックアップしている。 |
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ただ、この夫と妻それぞれの思いが非常に強いのだけれど、強いだけで |
は絆が出来るわけでもないというのが痛々しく描かれるのだが、このテー |
マって、普遍性はあっても、だからどうなのというようなもの。 |
男性性と女性性の違いを極端に表現してみた、みたいなかんじかなあ。 |
盛り上がりやタイムリーなセックスや危機がいくつも描かれるも、感動に |
結びついているだろうか。(・・・なんて問いかけは余計なお世話かも) |
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オスカーの2014年度(第86回)外国語映画賞にノミネートされているので、 |
リストアップしていた。この手はTsu社には少ないが、たまたまあって。 |
選考時、日本の「舟を編む」だとかハンガリーの「悪童日記」は候補の選 |
外になったそうな。ちなみにこの時のオスカーは「追憶のローマ」。これが |
もうワタシ全く受けつけませんでした。(つまり、かの大映画作家のものは |
大概アカンのとちゃうかということになりそうなんだが、実はほぼそうなん |
です。残念ですが、別にカマヘンと思てます!) |
カミサン観なかったのはよかったかも。女性とこの手の話はしない方がい |
いように思う。(でもないですかね?) |