休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

安野光雅/津和野

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20151223(了)
安野光雅/津和野
  1980年/絵本/岩崎書店(1985年 第六刷)/ネット/中古
  <★★★★>
絵とわずかな文章。
なんぼ津和野が有名っても、観光案内ではなく、故郷のあちこちを
ただ描いている。
いたって個人的な動機、モーチベーションによる。
人のふるさとなんざ、関係ないっちゃあ関係ないんだけれど、そこが
安野さん。
絵も文章もなんとも心地よい。
この薄っぺらい35年も前に出た絵本が定価2500円!
それが五分の一にも満たないもんだから、ネットで見つけてつい注
文してしまった。
近所のスーパー内の本屋に、安野さんの最近のエッセイ(単行本)
が何故か3冊も在庫してあって、まあ田舎で売れるもんじゃなかろう
に珍しいもんだと思っていたら、妙に気になって・・・ ネットで探してい
るうち、この絵本を見たくなったというわけ。
もうお歳だからね、それらのエッセイは内容的には人生を振り返った
ような傾向のもののようです、多分。
1926年生まれかあ。オフクロの3つ下。長生きしてほしいなあ。
表紙は、安いだけのことはあって残念ながら少し黄ばんでしまってい
るけれど、中はばっちり。
なんの変哲もない風景なんだけどなあ、「ふるさと」の最大公約数み
たいな感じ。
細胞ががんがん生まれ変わっていっても、まるでそっくりそのまま残っ
ているかのごとき「意識」や「記憶」や「体の感覚や能力」に、乾杯・・・