休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『罪の手ざわり』  天注定/A Touch of Sin

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20151105(了)
映画『罪の手ざわり』   天注定/A Touch of Sin
  ジャ・ジャンクー監督//チャオ・タオ/チアン・ウー/ワン・バオチャン/ルオ・ランシャン
  2013年/中国・日本合作映/129分/DVDレンタル
  <★★★~★★★☆>
(映画.com解説から) ・・・急激に変化していく中国現代社会で実際に起き
た事件から着想を得て、村の共同所有だった炭鉱の利益が実業家に独占
されたことに怒る山西省の男、妻子には出稼ぎだと偽り強盗を繰り返す重
慶の男、しつこく迫る客を切りつけてしまう湖北省の女、ナイトクラブのダン
サーとの恋に苦悩する広東省の男という、時代の波に乗り遅れ、もがきな
がらもひたむきに生きる人々の姿を描く。
この映画、好きかどうかは別問題として、今の中国を描けているような気は
する。中国の対外政策なんかとは大して関係ないながら、国内問題として
は実にリアルな取り上げ方でしょう。
政府としてはOKなんやね。(合作やから通したなんてこと、ないよね・・・)
傑作かも。
4つほどの繋がっているようないないような、オムニバスっぽいスタイルを取
っている。
犯した罪、犯しそうな罪を、理由込みでかなりストレートに描いている。ムー
ドとしてはうんと‘実存’。
画面のキャラたちはかなり脂汗をかいているものの、感情的には乾いて、映
画全体としてもざらっとした感触。
映像は、やたらと象徴的な(今の中国なんじゃないかと思えるもの・・・実際の
ところはトンと知らないけど)ものが多く写りこんでいる、写している、ようだっ
た。
みごとだったんじゃないか。
(いや、、、そう思うんだが、、、よくわからんのです、あれだけ切実なのに、、、)
我慢した先に発火点があることが人間らしいとか、らしくないとか、言ってもし
ょうがない、そんなもんだ、というふうに突如吹き出すヴァイオレンス・・・ そ
んなふうに描くと日本だと「問題映画」扱いされがちだが、なに、そういうのだ
っていったん観はじめてしまえば、ヒトはある種の納得をする。
自分の中にある希望や狂気(物狂おしさ)を確認する。
あるいは、人恋しさと叶えられない感触みたいなものに共鳴する。
だもので、これは、、、書きにくいけれども、癒しみたいなもんだし、ということ
はつまりエンタテインメントなんだなあ、なんて。
言葉で書くと「普通」。(使いたい言葉があるが、使いません。)
もっと離れて観ても、近づいて観てもかまわないように思うが、、、どうなんで
しょう。
いや、もっと離れて観ないといけないとは思うのですが、日がなニュースに取
り上げられるかの国の言うことやっていることが、どうしてもイヤなので、そう
した感覚のフィルターのようなものを通して観ないで済ますことができない。
(日中合作)/(それがどないしたっちゅうの?)
(反応している)/(反応し過ぎとちゃうのん。)
・・・ ・・・
無垢に観るなんて無理無理、、、 
だめですねえ、柄が小さくて・・・。
だから、えー、若干疲れたかな・・・。
「オフィス北野」の名があって配給に絡んでいる。北野監督の会社だよね。そ
れで、北野監督の映画を連想し、どこか共通点あるなあと感じた次第。ちょっ
と誘導されたようではある。
言葉がかなり違う音に聞こえたので、あちこち相当に違っていて、国内でだっ
てあれじゃ通じ合えないんじゃないか。
(なんて確か常識でしたね、大きな国だもの・・・)