休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

グラズノフ/付随音楽「ユダヤの王」

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20151015(了)
グラズノフ(1865-1936)管弦楽曲全集 第3集
グラズノフ/付随音楽「ユダヤの王」(全曲) Op.95 (1913)
 ①序奏と合唱  9:45
 ②使徒たちの歌  4:54
 ③第2幕への間奏曲  8:51
 ④レビの子孫達のラッパ  1:08
 ⑤第2幕―終結  0:49
 ⑥第3幕 第1場への間奏曲  8:34
 ⑦第3幕 第2場への間奏曲  6:07
 ⑧シリア人の踊り  6:45
 ⑨第4幕への間奏曲  6:46
 ⑩羊飼いのミュゼット  1:17
 ⑪信徒の賛歌  4:41
  イゴール・ゴルフスチン指揮/モスクワ交響楽団/モスクワ・カペラ
  録音:1995年5月、ロシア、モスフィルム・スタジオ Tot.59:37
  1996年/CD/管弦楽曲/NAXOS/輸入/ネット/中古
  <★★★>
ほぼ100年前の音楽。
(帯紹介文) 「ユダヤの王」は帝政ロシアコンスタンティン皇子が書いた宗教劇
で、1914年にエルミタージュ劇場で皇子自らがヨゼフ役を演じて初演されました。
グラズノフは1912年にこの劇のための音楽を依頼され、翌年完成しています。作
品はきわめて美しく荘厳であり、ほどよいオリエンタリズムが全曲を支配していま
す。とりわけ広大な大地の清涼な夜明けを思わせる第2幕間奏曲、透明な哀しみ
を奏でる第4幕間奏曲、抜群の寂寥感が胸を締めつけるミュゼット、合唱を伴って
感動的に歌い上げる賛歌は聴き応えがあります。
①があまりにすばらしく、②の合唱もねちっこくていい。③もいいが、そのあとはだ
んだん地味で楽しさが薄れて来る。まあ聴いていて冴えが感じられない。かなり低
調に思えてしまう。ドラマによるのだからしょうがないけれど。
⑨だけは紹介文のようにいいものの、おしまいもいまいち。
今なら、ジャンルとしては映画音楽に近いのだろうなあ。
現代のように、こんな大きなオーケストラで演奏したんじゃ、うるさくってかなわん!
ということになるだろうが、さりとて、小編成にしてしまうと、冴えないだろうし・・・。
なんだか半端なジャンル。
というより、グラズノフさんには合わない題材だったんじゃないか。
このシリーズで聴いた7枚のCDの中では、もっとも地味な印象とでもいうか、オー
ケストレーションのセンスや精妙さが乏しい気がする。
バレエとか踊りのような華やぎの感覚がない。