休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

解剖学者 養老孟司

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20151011(了)
人生の贈りもの/わたしの半生
解剖学者 養老孟司(1937年生鎌倉市生まれ、77歳)
  朝日新聞夕刊、2015年9月14日~10月2日 全12回インタヴュー記事
 
本ではありませんが・・・
この先生、NHKのテレビで見おぼえた後、何冊も本を読んでファンになった。
すぐにファンになったわけではなく、始めは文章に馴染めなかった。
「が」がなかなか出てこない、削りまくった感じの色気のない文章なんで山本
夏彦さんの文章とある意味似ていて文意が取りにくいことたびたび。学者の
文章ったって、みんなこんな感じであるはずがないでしょう、とにかく独特。
バカの壁」のような、出版社側で喋りをまとめたような本の文章は別だけど。
戦中派独特としか言いようのない感性や、分量は少ないが、臨床の医師は
無理だと判断するくだり、東大での学生運動との付き合い、オーム真理教が
出てきたときのインパクトなどは、なかなかに強烈。
だいたいはエッセイで知ってはいたんですがね。
もうちょっと昆虫の話は読みたいと思ったけれど、この12回のインタヴューで
はさっと終わっていかにも短い。残念。
ナショナルジオグラフィックの巻末などに宣伝されている、同社のコスタリカ
の昆虫の本、ほしくなっちゃった。(これは養老さんの本じゃないが、著者と
養老さんはしっかり面識があるはず。お二人がコスタリカにいるのをテレビで
観たことがある。)
申請すれば図書館で置いてくれるものだろうか。